税法

サプライチェーンにおけるグローバル間接税プランニング―コスト削減の視点と対応

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定価:3,456円(税込) 送料について

発行日:2018-07-13
A5判/276頁
ISBN:978-4-502-27021-5

紹介文

モノの生産から販売までの一連のグローバルサプライチェーンで発生する関税、VAT、消費税等の間接税について、管理・設計上、コスト削減につながる着眼点・方法を解説。

目次

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サプライチェーンにおけるグローバル間接税プランニング 飯田 豪(㈱日立製作所)さんのコメント (2018/09/26)
グローバルトレード環境が不透明感を強めるなか、日本の製造業は熾烈な国際競争に勝ち残るべく日々そのサプライチェーンに磨きをかけ続けている。グローバル化したサプライチェーンをコスト削減視点からみた場合、単に調達コストや生産コストの削減のみでなく、輸入国販売価格の20%を占めるといわれる「トレードコスト」の削減が競争力強化に不可欠である。
トレードコストは輸送費、保険費、間接税からなる概念で、どの企業も輸送費や保険費の削減には真摯に取り組んでいる。ところが、サプライチェーンで発生する間接税をコストとして把握し、コスト削減視点で取り組んでいる日本企業は果たしてどれだけあるだろうか。
最近のFTA拡大に伴い、関税についてはFTAを活用する企業も増えているだろう。しかし、FTAを締結していない国で発生する関税についてはどうだろうか。また、VATやGSTはどのような手法でコストマネジメントするのか。
今般、刊行された本書はこうした問いに正面から応える内容となっている。本書が対象とする間接税は製造業を中心としたサプライチェーンにおいて発生する間接税であり、具体的には関税、付加価値税(VATとGST)および日本の消費税の3つである。
本書の第2章では、まず関税を取り上げる。ここでは関税制度の基本、移転価格税制との関係およびFTAの歴史的文脈の解説から読者の関税全般の理解を深める。そしてコスト削減の具体的方策として、FTAの活用を中心に解説しつつ、アンバンドリングやファーストセールといったFTA以外の方策も取り上げる。なお、この章ではFTAのコンプライアンスリスク対応についても解説するが、これはコスト視点でみた場合、ロス・コストを発生させないという意味において非常に重要である。
続いて第3章では、付加価値税としてVATとGSTを取り上げ、第4章では日本国内でのサプライチェーンを対象に消費税を取り上げる。付加価値税と消費税に関してはコスト削減視点よりもコストとして発生させないという「中立性(neutrality)」がポイントであり、こうした視点から多面的に解説している。
終盤の第5章と第6章ではがらりと趣きを変える。第5章ではバリューチェーン視点で「トレードコスト」をマネジメントする必要を説き、第6章ではサプライチェーンの切り口から税コスト・リスク対応コストも含めた全体最適化の重要性を解説する。
従来の邦書にみられる国際税務戦略(国際タックスプランニング)の書籍は連結納税、組織再編税制あるいはタックスヘイブン税制に関する項目が中心であり、企業の財務部門や税務担当者向けのものであった。本書はこうした従来の解説書とは明らかに一線を画するものである。
財務・税務部門にとどまらず、むしろ企業のサプライチェーンに携わるSCM部門、生産管理部門、調達部門、物流部門こそが読むべき解説書である。
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