組織間マネジメント・コントロール論―取引関係の構築・維持と管理会計

坂口 順也

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2022/05/31
A5判 / 204頁
ISBN:978-4-502-42751-0

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本の紹介
組織間マネジメント・コントロールについて、国内外の先行研究を整理し、わが国企業を対象とした質問票調査により実証的に検討。設計・運用・新展開の3つの側面から探求。

目次

はじめに

 序章 本書の目的と構成
    第1節 組織間マネジメント・コントロール研究の蓄積
    1-1 組織間マネジメント・コントロール研究の登場
    1-2 組織間マネジメント・コントロール研究の蓄積
    1-3 新たな視点の模索
  第2節 本書の目的と構成

第Ⅰ部 組織間マネジメント・コントロールの設計
 第1章 組織間マネジメント・コントロールの設計

     に関する研究の現状と課題
  第1節 本章の目的
  第2節 関連領域での議論の展開
  第3節 管理会計領域での検討(組織間での契約)
    3-1 契約の範囲とリスク要因との関連性
       (Anderson and Dekker 2005)
    3-2 取引相手の選択と過去の経験の考慮
       (Dekker 2008)
  第4節 管理会計領域での検討(契約の多様な側面)
    4-1 組織間協働を促進する契約
       (Krishnan et al. 2011)
    4-2 契約の諸側面と取引相手の選択
       (Ding et al. 2013)
  第5節 管理システムの設計にかかわる研究の現状と課題
  第6節 本章の結論

 第2章 取引相手の選択基準と探索努力との関連性
  第1節 本章の目的
  第2節 先行研究の整理と仮説の設定
    2-1 取引相手の選択
    2-2 取引相手の選択と探索努力との関連性
  第3節 本章のデータと変数
    3-1 データ
    3-2 変数
  第4節 分析結果と検討
    4-1 主要分析の結果と検討
    4-2 追加分析の結果と検討
  第5節 本章の結論

 第3章 組織間における契約の諸側面とその関連性
  第1節 本章の目的
  第2節 先行研究の整理と仮説の設定
    2-1 組織間での契約を検討する意義
    2-2 組織間での契約とその諸側面
    2-3 契約の諸側面の関連性
  第3節 本章のデータと変数
    3-1 データ
    3-2 変数
  第4節 分析結果と検討
    4-1 分析結果
    4-2 検討
  第5節 本章の結論

第Ⅱ部 組織間マネジメント・コントロールの運用
 第4章 組織間マネジメント・コントロールの運用に関する研究の現状と課題
     
  第1節 本章の目的
  第2節 日本企業の実務への注目
    2-1 組織間での情報共有(Munday 1992)
    2-2 組織間における原価管理活動
       (Cooper and Yoshikawa 1994)
    2-3 海外進出先での取組み
       (Carr and Ng 1995)
  第3節 取引要因や取引環境要因が与える影響
    3-1 サプライヤーの選択・モニタリング実務の有効性
       (Ittneret al. 1999)
    3-2 取引関係と組織間原価管理
       (Cooper and Slagmulder 2004)
  第4節 取引相手の特徴が与える影響
    4-1 組織間協働と業績評価・社会化
        (Mahama 2006)
    4-2 情報共有と取引相手の特徴
        (Windolph and Moeller 2012)
  第5節 管理システムの運用にかかわる研究の現状と課題
  第6節 本章の結論

 第5章 組織間における相互浸透・問題解決とその影響要因
  第1節 本章の目的
  第2節 先行研究の整理と仮説の設定
    2-1 組織間での情報共有と組織間協働
    2-2 取引相手の特徴と組織間協働
    2-3 取引要因・取引環境要因と組織間協働
    2-4 サプライヤーの視点
  第3節 本章のデータと変数
    3-1 データ
    3-2 変数
  第4節 分析結果と検討
    4-1 分析結果
    4-2 検討
  第5節 本章の結論

 第6章 取引経験と探索努力が組織間協働に与える影響
  第1節 本章の目的
  第2節 先行研究の整理と仮説の設定
    2-1 組織間協働の各側面
    2-2 取引経験と探索努力が与える影響
  第3節 本章のデータと変数
    3-1 データ
    3-2 変数
  第4節 分析結果と検討
  第5節 本章の結論

第Ⅲ部 組織間マネジメント・コントロール研究の新展開
 第7章 組織間マネジメント・コントロール研究とわが国の管理会計領域の役割

  第1節 本章の目的
  第2節 欧米の先行研究のインプリケーション
    2-1 欧米の組織間マネジメント・コントロール研究の概要
    2-2 欧米の組織間マネジメント・コントロール研究の
       インプリケーション
  第3節 わが国の管理会計領域の役割
    3-1 欧米の組織間マネジメント・コントロール研究の新動向
    3-2 わが国の管理会計領域の役割
  第4節 本章の結論

   第8章 組織内部の要因が組織間の情報共有に与える影響
  第1節 本章の目的
  第2節 先行研究の整理と仮説の設定
    2-1 組織間での情報共有
    2-2 組織内部の要因への注目
    2-3 組織内部の要因が与える影響
  第3節 本章のデータと変数
    3-1 データ
    3-2 変数
  第4節 分析結果と検討
  第5節 本章の結論

 終 章 到達点と残された課題
  第1節 到達点
  第2節 残された課題
  

著者紹介

坂口 順也(さかぐち じゅんや)
[プロフィール]
関西大学大学院教授 博士(経営学)(神戸大学)
全国経理教育協会 簿記能力検定試験上級審査会委員
神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。関東学園大学講師、准教授、関西大学大学院助教授、准教授、教授、名古屋大学大学院教授を経て現職。現在、日本管理会計学会理事を務める。主要著書に『組織間マネジメント・コントロール論』(中央経済社)、『全経簿記上級 原価計算・管理会計テキスト(第4版)』(共編著、中央経済社)などがある。

担当編集者コメント
本書は,組織間マネジメント・コントロールについて,「欧米の研究のキャッチ・アップ」と「新たな視点の提供」を目的にまとめた研究書です。

前者の検討を通して,従来の日本企業の特徴であった長期的で安定的な取引関係のみならず,環境変化などの取引上のリスク要因の影響を考慮した取引関係の実態が理解できるようになります。
また,後者に関しては,そもそも組織間マネジメント・コントロール研究が日本企業を起点としていることもあり,日本で蓄積されてきた先行研究から大きな知見を得られることが可能となります。

これらの目的を達成すべく,本書は日本企業を対象とした質問票調査によるデータを利用して,実証的に検討・解明しています。

【主な目次】
 序 章 本書の目的と構成
第Ⅰ部 組織間マネジメント・コントロールの設計
 第1章 組織間マネジメント・コントロールの設計に関する研究の現状と課題
 第2章 取引相手の選択基準と探索努力との関連性
 第3章 組織間における契約の諸側面とその関連性
第Ⅱ部 組織間マネジメント・コントロールの運用
 第4章 組織間マネジメント・コントロールの運用に関する研究の現状と課題
 第5章 組織間における相互浸透・問題解決とその影響要因
 第6章 取引経験と探索努力が組織間協働に与える影響
第Ⅲ部 組織間マネジメント・コントロール研究の新展開
 第7章 組織間マネジメント・コントロール研究とわが国の管理会計領域の役割
 第8章 組織内部の要因が組織間の情報共有に与える影響
 *
 終 章 到達点と残された課題