詳解バーゼルⅢによる新国際金融規制〈改訂版〉

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みずほ証券バーゼルⅢ研究会

定価(紙 版):4,180円(税込)

発行日:2019/05/24
A5判 / 368頁
ISBN:978-4-502-29351-1

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本の紹介
最終的な合意が成立し、わが国への導入も進むバーゼルⅢ。システム上重要な金融機関への対応やリスクアセット等の見直しなどのほか、今後の動向も含め、全体像を体系的に解説。

目次



詳解 バーゼルⅢによる新国際金融規制〈改訂版〉
目次

第1章 金融危機を受けたバーゼルⅢへの動き
 1  バーゼル規制の歴史的背景
  ⑴ 銀行経営の安定性を維持するためのバーゼル規制  
  ⑵ バーゼルⅡが浮き彫りにした規制上の問題点  
 2  リーマンショックを受けた規制強化の流れ
  ⑴ 政治主導による金融規制の見直し 
  ⑵ バーゼルⅢの合意 ・・・他
第2章 バーゼルⅡの概要と金融危機を受けた課題
 1  バーゼルⅡの概要
  ⑴ リスクアセットの見直し 
  ⑵ 所要自己資本比率の算出 
 2  第1の柱
  ⑴ 自己資本の定義 
  ⑵ 信用リスク(標準的手法)・・・他
 3  第2の柱
  ⑴ 銀行勘定の金利リスク 
     Column /マーケットリスク規制 
  ⑵ 信用集中リスク 
 4  第3の柱
 5  バーゼル2.5
  ⑴ バーゼル2.5の概要 
  ⑵ バーゼルⅡの枠組みの強化 ・・・他
第3章 自己資本の見直し
 1  バーゼルⅢの枠組みと導入プロセス
  ⑴ バーゼルⅢテキスト骨子 
  ⑵ 自己資本比率規制の概要 ・・・他
 2  自己資本の定義
  ⑴ 資本構成と最低所要資本 
  ⑵ 普通株式等Tier1 ・・・他
 3  資本保全バッファー
  ⑴ 資本保全バッファーとは 
  ⑵ 調達資本の充当順序 ・・・他
 4  カウンターシクリカル資本バッファー
  ⑴ カウンターシクリカル資本バッファーとは 
  ⑵ 国別に求められるカウンターシクリカル資本バッファー ・・・他
第4章 カウンターパーティ・リスク捕捉の強化
 1  はじめに
 2  CCR 捕捉の枠組みに関する規制改革
  ⑴ バーゼルⅡにおけるCCR 捕捉の枠組みと問題点 
  ⑵ 2010年12月版テキストにおけるCCR 捕捉の強化 
 3  2010年12月版以降のCCR,CVA に係る見直し
  ⑴ SA︲CCR の導入 
  ⑵  バーゼルⅢ最終化におけるCVA リスク計測方法に係る見直し
     の概要 
第5章 流動性規制
 1  流動性カバレッジ比率(LCR)
  ⑴ 分子:適格流動資産 
  ⑵ 分母:ネット資金流出額合計 ・・・他
 2  安定調達比率(NSFR)
  ⑴ 分子:安定調達額 
  ⑵  分母:所要安定調達額 ・・・他
第6章 レバレッジ比率
 1  レバレッジ比率導入の目的
 2  2014年レバレッジ比率規制の概要
  ⑴ 分子の定義:資本の計測 
  ⑵ 分母の定義: エクスポージャーの算出 
 3  2017年レバレッジ比率規制での修正点
  ⑴ エクスポージャー測定手法の見直し 
  ⑵ 最低水準とG︲SIB に対する追加的要件 ・・・他
第7章 SIFIs 問題と損失吸収力の向上,TLAC
 1  システム上重要な金融機関への対応
  ⑴ SIFIs 問題への対処に関するFSB の提言 
  ⑵  バーゼル委が提示するG-SIBs の評価手法と追加的損失
    吸収要件 ・・・他
 2  損失吸収力の向上とTLAC
  ⑴ TLAC の所要水準とTLAC 債 
  ⑵ TLAC による破綻処理 ・・・他
 3   コンティンジェント・キャピタルとその他Tier1証券
  (AT1)(補論:コンティンジェント・キャピタルの導入とAT1証券市場)
  ⑴ 事業継続ベースのコンティンジェント・キャピタル 
  ⑵ 発行トレンド ・・・他
第8章 リスクアセット等の見直し
 1  トレーディング勘定の抜本的見直し
  ⑴ 経 緯 
  ⑵ トレーディング勘定とバンキング勘定の境界 ・・・他
 2  バンキング勘定の金利リスク
  ⑴ 経 緯 
  ⑵ 新旧規制の比較 ・・・他
 3   信用リスクの標準的手法の見直し,資本フロア,内部格付手法
    に対する利用制約
  ⑴ 経 緯 
  ⑵ 信用リスクの標準的手法の見直し ・・・他
 4  オペレーショナルリスク
  ⑴ バーゼルⅡにおけるオペレーショナルリスク所要資本 
  ⑵ バーゼルⅢにおける標準的手法 ・・・他
 5   銀行のファンド向けエクイティ出資,証券化商品の資本賦課
    枠組みの見直し
  ⑴ 多くの規制変更が行われた2018年度末 
  ⑵ 銀行のファンド向けエクイティ出資に係る資本賦課 ・・・他
第9章 その他の主要な課題
 1  グローバル金融危機と会計基準
  ⑴ グローバル金融危機へのIASB の対応 
  ⑵ 「IFRS 第₉号:金融商品」開発の背景 ・・・他
 2   実効的なリスクデータの集計とリスク報告に関する諸原則
  ⑴  金融危機とリスクデータ集計「実効的なリスクデータの集計と
    リスク報告に関する諸原則」 
  ⑵ 「 実効的なリスクデータの集計とリスク報告に関する諸原則」
    の概要 
 3  店頭デリバティブ市場改革
  ⑴ 店頭デリバティブ規制改革の背景 
  ⑵ 清算集中義務 ・・・他
第10章 主要な各国規制
 1  米 国
  ⑴ ストレステスト~ DFAST およびCCAR 
  ⑵ ボルカールール ・・・他
 2  EU 規制
  ⑴ SREP,O︲SII バッファー,システミックリスクバッファー 
  ⑵ その他の規制(英リングフェンス,MREL) 
第11章 新たな金融規制の課題
 1   規制の副作用(「意図せざる影響」)と根本にある原因
  ⑴ 規制導入とともにきしみ始めた市場――「意図せざる影響」 
  ⑵ 「意図せざる影響」の背景 ・・・他
 2  規制見直しの動き
  ⑴ 主要国の動向 
  ⑵ 今後の方向 
 3  これからのプルーデンス政策のあり方
  ⑴  規制は金融機関のインセンティブと期待形成を勘案してリスク
    感応的・経済合理的に 
  ⑵ 規制と監督・モニタリング,市場規律とのバランスをとる ・・・他




著者プロフィール
熊谷 五郎(くまがい ごろう)
慶應義塾大学経済学部卒業,ニューヨーク大学スターン・スクール修了(MBA)
1982年野村證券入社,同新宿駅西口支店,国際調査室,野村総合研究所,野村アセット・マネジメント,日興ソロモン・スミスバーニー,スパークス・アセット・マネジメント,みずほ証券エクイティ調査部を経て
現在 みずほ証券 市場情報戦略部 上級研究員
京都大学経営管理大学院客員教授,日本証券アナリスト協会企業会計部長,企業会計基準委員会委員,IFRS Interpretations Committee 委員

坂本 太郎(さかもと たろう)
東京大学法学部卒業
2007年みずほ証券入社,金融市場営業第₁部,同コーポレートファイナンス部,金融市場調査部,米国みずほ証券,みずほ証券エクイティ調査部, クレジットトレーディング部クレジットスペシャリストを歴任
CFA 協会認定アナリスト

柴崎 健(しばさき たけし)
一橋大学経済学部卒業,一橋大学大学院国際企業戦略研究科修了
1989年日本興業銀行入行,同札幌支店,興銀証券市場営業第一部,同投資戦略部,みずほ証券金融市場調査部,みずほ総合研究所を経て現在 みずほ証券 市場情報戦略部長

辻 宏樹(つじ ひろき)
京都大学経済学部卒業,京都大学公共政策大学院修了
2014年みずほ証券入社 同金融市場調査部マーケットアナリストを経て現在 みずほ証券 金融市場調査部クレジットアナリスト

野村 朗(のむら あきら)
東京大学経済学部卒業,筑波大学法科大学院修了
2002年みずほ銀行入行,同丸の内仲通支店,市場営業部,みずほ証券金融市場調査部,財務省理財局国債企画課を経て,現在 みずほインターナショナル シニアクレジットアナリスト

藤井 健司(ふじい けんじ)
東京大学経済学部卒業,ペンシルヴェニア大学ウォートンスクール経営学修士課程修了
1981年日本長期信用銀行入行,同池袋支店,営業第二部,長銀インターナショナル(英国)出向,等で勤務,その後,三和銀行(現三菱 UFJ 銀行),あおぞら銀行専務執行役員を経て現在 みずほ証券 常務執行役員 リスク管理グループ長
東京リスクマネジャー懇談会共同代表

宮内 惇至(みやうち あつし)
東京大学教養学部卒業(国際関係論専攻)
1981年日本銀行入行,同金融研究所,IMF(国際通貨基金)出向,考査局リスクアセスメントグループ長,信用機構局参事役(バーゼル銀行監督委員会などを担当),金融機構局上席考査役,横浜支店長,決済機構局長,お茶の水女子大学客員教授などを経て現在 みずほ証券 顧問 兼 みずほ第一フィナンシャルテクノロジー 顧問

山内 直子(やまうち なおこ)
津田塾大学国際関係学科卒業
新日本証券入社,国際投資情報室,債券金融営業部,みずほ証券 金融市場調査部を経て,現在は引受審査部に在職
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著者紹介

みずほ証券バーゼルⅢ研究会(みずほしょうけんばーぜるすりーけんきゅうかい)