事業会社のための
リスク管理・ERM の実務ガイド


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目次

 はじめに

 序 章 本書の全体像
  1.なぜ今リスク管理・ERMが必要なのか
  2.フレームワークを活用してリスク管理・ERMを構築・実施する
  3.本書の構成

第Ⅰ部 基本編
 第1章 リスク管理・ERMの役割
  1.リスクとは何か
  2.リスク管理とは何か
  3.ERMとは何か
  4.リスク管理とERMはどこが違うのか
  5.リスク管理部門の全社リスク管理と各部門の個別リスク管理は
     「車の両輪」
  6.リスク管理が果たす役割
  7.ERMが果たす役割

 第2章  ERMと各種経営管理フレームワークとの関係
  1.コーポレートガバナンスにおけるリスク管理・ERMの位置付けを
     整理する
  2.従来から主管部門が定められ相応の管理が行われているリスク
     もERMの対象
  3.実務におけるERMと内部統制の相違点と共通点
  参考:わが国における5種類の内部統制とその相違点

第Ⅱ部 フレームワーク編
 第3章 リスクの把握
  1.リスクの把握で注意すべきこと
  2.重要リスクを調査する前に注意すべきこと
  3.重要リスクを調査する
  4.リスクを分類してリスクの全体像を把握する

 第4章 リスクの重要度の評価
  1.リスクを評価し重要度に応じた対応を行う
  2.リスクの重要度を3つのステップで評価する−評価の段階,
     視点,手法
  3.評価の対象には「固有リスク」と「残余リスク」の2つの段階が
     ある−評価の第1ステップ
  4.評価の視点には「影響度」と「発生頻度」の2つがある
     −評価の第2ステップ
  5.評価の手法には「定量評価」と「定性評価」の2つがある
     −評価の第3ステップ
  6.リスク評価の際に注意すべきこと
  7.リスクマップにより全リスクの重要度を評価する
  8.事業会社におけるリスク定量化のあるべき姿

 第5章 リスクへの事前対応と対応策の管理
  1.リスクへの事前対応で注意すべきこと
  2.リスク対応策は4種類ある
  3.重大リスク顕在化事例から想定される事前対応の例
  4.リスク対応策の管理
  5.リスク対応策を評価する
  6.リスクの全体像を把握して対応を最適化する
     −ポートフォリオの視点でリスク対応を最適化

 第6章 リスク情報の伝達
  1.企業内部でのリスク情報伝達で注意すべきこと
  2.緊急連絡体制を策定する際に注意すべきこと

 第7章  有効なリスク管理・ERMの基盤として必要なもの
  1.組織内部の環境が健全であるために必要な事項
  2.目的の設定が適切であるために必要な事項

 第8章 フォローアップ
  1.フォローアップの役割と特徴
  2.フォローアップの2つのアプローチ
     −業務関係者によるものと第三者によるもの
  3.フォローアップの手順

第Ⅲ部 実践編
 第9章 ERM実施体制
  1.ERM実施体制を構築する
  2.PDCAサイクルを回す
  3.ERMの内部監査を行う−ERM監査の3つのステップ
  4.ERM実施体制構築の経験と教訓
  5.コンサルタントを活用する
  6.内部監査部門がERMを構築する

 第10章 ERMを活用した危機管理体制の強化
  1.危機管理をERMの対象とする
  2.既存の危機管理計画に加えてBCPを策定する
  3.ERMの一環としてBCPを策定する−リスク管理部門がBCPの
     策定を支援する
  4.ERMを活用して危機管理上の重要事項を定める

 ■参考文献

 ■索  引


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著者プロフィール
吉野太郎(よしの たろう)
東京ガス株式会社 総合企画部 経営管理グループ 担当副部長
1982年 慶応義塾大学 経済学部卒業。
同年東京ガス㈱入社。
営業総括部,川崎支店,監査部,IR部(リスク管理グループ)などを経て,2011年より総合企画部 経営管理グループ。
2003年からERM(全社的リスクマネジメント)の導入と運用を担当。
その後,内部統制報告制度(金融商品取引法)および内部統制システムの整備に関する基本方針(会社法)も担当。
現在,ERM の運用,危機管理体制・BCP,およびそれらについての有価証券報告書等での情報開示等を担当。
日本価値創造ERM学会副会長,CIA(公認内部監査人),CCSA(内部統制評価指導士),CFE(公認不正検査士)