監査MBA講座 監査マネジメント技法 危機管理・リスク管理と監査 |
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目次 はじめに 「監査を行うこと」自体もリスクだということ 第1章 監査戦略論 1 戦略的監査への転換に向けて 2 総合診療のような総合横断監査(GCA)の必要性 3 監査戦略性を高めるための具体的な5つの質問 4 なぜ監査やリスク管理が利益を高めるのか? 5 監査における適応能力を高める 第2章 監査ロジカル・シンキング 1 グローバル化する中での日本人の感情的な論理性 2 日本にいる監査人が正しい(はず)という感情的判断の罠 3 監査ロジカル・シンキングにおける物事の前提と帰結 4 監査人がはまっちゃいけない三段論法の罠 5 CSA(統制自己評価)のワークショップでの監査人が犯す 論理的陥穽 6 グローバル化する監査において「真実は揺らめきながら存在する」 7 監査における3文字の問いかけの徹底 8 監査ロジカル・シンキングに資する紙上トレーニング 9 「5W1H」では解けない! 監査人の課題解決の基本アプローチ 第3章 監査人材管理論(監査HRM) 1 監査人という名のリーダー: PM論に見る監査人の監査リーダーシップの在り方 2 ワークライフバランス監査 3 ワークライフバランスって何? 4 マクロ的なワークライフバランスの背景 5 ワークライフバランスの施策例について 6 監査版“アリとキリギリス”:キリギリスは道楽者か? 7 監査・リスク管理・内部統制は報われない仕事か 8 監査モチベーション論:監査人にとっての報酬とは? 監査人自身のモチベーション,現場のモチベーション 9 監査人材育成・キャリアパス・キャリアプランニング: 監査人のインセンティブ,プロモーション(昇進・昇格) 10 多様性(ダイバーシティ)と監査:現場の多様性を活かすには? 11 監査人の信賞必罰:「叱る」こと,そして,「褒める」こと 第4章 監査心理学 1 ミルグラムの研究に学ぶ監査人が陥りやすい監査心理学的な罠 2 監査心理学パースペクティブ 3 「心身- 身心」(こころみ- みごころ) 4 監査心理学から見た不正に陥りがちな心理的陥穽 5 「やばいメールは消せ」 6 「誰に従うか」ではなく「何に従うか」が重要 7 陥りがちな心理的罠 8 内部統制は「健全に儲け続けるための仕組み」であるということ 第5章 監査組織変革論・国際化・IFRS対応と監査 1 対症療法型監査の限界:コンプライアンスの「関連痛」 2 対立・葛藤は相互理解の第一歩 3 グローバリゼーションのポイントとは? 4 ポイント:「外柔内剛」で現地の実態に即して適応する 5 ポイント:「差別化の逆機能」を現場第一主義で防止せよ 6 飽和する国内市場から新興市場へのシフト 7 海外進出において考慮しておくポイント 8 グローバリゼーションの4つの戦略 9 IFRSリテラシーと監査上の視点:国際財務報告基準の経営への 横断的影響を読み解く 10 なぜIFRSへと舵を切るのか? 11 投資家を呼ぶためのIFRSでの投資環境整備に向けた経営変革 12 ケネディ語録やオリンピックのようなIFRS 13 IFRS対応におけるキーポイント 14 IFRSインパクトマップによる総合横断的なIFRS理解と監査視点 15 どうなる? 工事進行基準 16 後入先出法は利益操作につながる 17 「リスク負わざる者食うべからず」 18 複合取引の問題 19 アフターサービスという「隠れ負債」のワナ 20 「赤字だよ 早く取ってよ 有給休暇」:IFRSがワークライフバランス を加速させる要因となる 21 退職給付の一括償却化へ向けた動き 22 リストラ費用に関する引当金について 23 CSR(環境)促進要因の資産除去債務 第6章 監査コミュニケーション技法 1 専門家としての懐疑心は大切だがそこには欠かせぬ流儀が ある! 2 部分否定と全部否定 3 CBA(コーチング・ベースド・オーディティング):コーチング型監査 4 CSA(統制自己評価)の3つの類型とその長所短所 第7章 定量的監査,IT関連の監査との関わり 1 定量的監査手法(AQM)・IT関連の監査について 2 クラウド統制と監査 3 クラウドコンピューティングとは何か? 4 クラウドの定義 5 クラウドの類型 6 国策として進められるクラウド 7 高負荷なIT統制からクラウド統制へ 8 J-SOX監査指摘での既存IT統制の課題 9 「クラウド=危険」は論理的に妥当な判断か? 10 過剰なクラウド危険論という名のリスク 11 クラウド統制における監査視点 12 クラウド化リスクマッピング記述書 13 クラウド統制類型とクラウド統制記述書 14 内部監査人はクラウドの何を見るべきか 第8章 監査倫理学 1 監査人自身も人間であり過ちを犯し得る存在であるということ 2 西洋倫理がグローバル経営下のビジネス倫理のすべてなのか? 3 倫理性の衝突リスク(CRE:Crash Risk of Ethics)と5つの対処法 4 The Code of Auditing Ethics:監査倫理規範の12カ条 5 戻れない道を進む 6 白か黒か… 7 街角の監視カメラが意味するもの… 8 メガネを外して物事を見てみる… 9 ネット社会とジャーナリズム 10 某氏からの手紙に思う… 11 リヴァイアサン(ホッブス著)に私が思うこと 12 漆黒の闇に夜明けを告げるものは何か? 13 「専門家」「権威者」へのチェック・アンド・バランス 14 メディアは中立公正な存在なのか? 15 「統制」の種類についての整理 16 真実は揺れ動きながら存在する… 緊急追加章 危機管理・リスク管理と監査 1 危機発生時の事業継続7つの原則 2 リスク管理の7文字の原則 おわりに |
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戸村 智憲(とむら とものり) 早稲田大学卒業。 米国MBA(経営管理学修士号)修了。 全米優秀大学院生受賞。 米国博士後期課程(Ph.D)中退。 国連勤務にて,国連内部監査業務専門官,国連戦略立案専門官リー ダー,国連主導の世界的CSR運動「国連グローバル・コンパクト」広報・企業誘致業務などを担当。 日本マネジメント総合研究所理事長,日本ERM経営協会会長,日本クラウドユーザー協会会長。 米国内部監査協会ニューヨーク支部正会員,(社)日本取締役協会会員,全国社外取締役ネットワーク会員,組織学会正会員,日本内部統制研究学会正会員,その他各種学会・団体に所属。公認不正検査士(CFE)(2011年2月現在)。 【主要著書】 『監査コミュニケーション技法“疑う流儀”:監査心理学による監査を通じた幸せづくり』・ 『経営偽装:不祥事対策への警を鳴らす20の視座』(以上,税務経理協会), 『しっかり取り組む「内部統制」:企業健全化プログラムと実践ノウハウ』(実務教育出版), 『なぜクラウドコンピューティングが内部統制を楽にするのか』(技術評論社), 『IFRSリテラシー:国際会計基準の経営への影響を読み解く』(星雲社), 『リスク過敏の内部統制はこう変える!』(出版文化社),『ERMレビュー』Vol.1~Vol.4(星雲社) |