医療現場の「意図せざる結果」はなぜ生まれるか |
[著者プロフィール][このウィンドウを閉じる] |
目次 第1章 「意図せざる結果」と認知症の診断 1-1 本書の視点 1-1-1 筆者の医師体験と標準的な医療の質の評価法 1-1-2 「家族」に着目する理由 1-2 認知症が「社会問題」となる背景 1-3 認知症をめぐる医療政策 1-4 本書をめぐる医療政策 第2章 医療組織と「意図せざる結果」にかかわる研究 2-1 コンティンジェンシー理論 2-2 医療組織と医師のProfession 2-2-1 医療組織 2-2-2 医師のProfession 2-3 けいえいがくにおける「意図せざる結果」とは,どのような概念か 2-3-1 企業経営における「意図せざる結果」とは 2-3-2 医療組織が生起させる「意図せざる結果」とは 2-4 認知症について 2-4-1 認知症の概要 2-4-2 認知症の種類 2-4-3 認知症進行抑制に用いる薬剤について 2-5 意図せざる「認知症」という診断結果が生起する可能性 第3章 「意図」と「意図せざる結果」の捉え方 3-1 高齢者医療政策の「ニュアンス」と認知症診療の「実情」に ついての予備的知見 3-1-1 高齢者医療政策が有する「ニュアンス」 3-1-2 認知症診療の場面における家族の実例 3-2 認知症患者を減らす「意図」の捉え方 3-3 どのような医療組織で「意図せざる結果」は生じるか? 3-4 本章のまとめ 第4章 地域・診療科の誓いによる認知症診療のプロセス 4-1 大阪大学医学部の創立理念 4-1-1 戦略的に動く老年内科 4-1-2 長い歴史を有する精神科 4-2 愛媛大学医学部の創立理念 4-2-1 地域への対応を期待される老年内科 4-2-2 認知症診療と研究を平行し医師不足に対応する精神科 4-3 「意図せざる結果」の生起は,人々にどのように関わるのか 4-3-1 「意図せざる結果」としての「アルツハイマー病患者数」 の検証 4-3-2 早期受診の啓蒙がもたらしたもの 4-3-3 「意図せざる結果」の生起課程の組織ごとの違いに ついて 第5章 「意図せざる結果」を通して見える課題 5-1 「意図せざる結果」の論理的な生起課程とは 5-2 医療実務への提言 5-3 本書を通して見える「認知症診療」の今後の課題 |
[目次][このウィンドウを閉じる] 著者プロフィール
|
横井 豊彦(よこい とよひこ) 大阪産業大学スポーツ健康学部教授 日本内科学会学会認定総合内科専門医,日本スポーツ協会認定スポーツドクター 担当科目はスポーツ医学(内科系),公衆衛生学,労働衛生学 東京生まれ。 |