実証分析のための計量経済学
■正しい手法と結果の読み方

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目次

 はしがき

第Ⅰ部 計量経済学の基本事項と推定結果の実践的な理解
 第1章 計量経済学とは何か─計量経済学の有用性と分析の流れ
  1.計量経済学の有用性
  2.計量経済学の習得に必要なもの
  3.計量経済分析の流れ

 第2章 計量経済分析のエッセンス─理論と実証,データの種類,
       推定結果の見方
  1.理論と実証の結びつき
  2.データの種類
  3.推定結果を理解するための用語や概念

 第3章 計量経済分析のエッセンス1
       ─さまざまな形の回帰分析と活用方法
  1.複数の説明変数を用いた重回帰分析の意味
  2.簡単な非線形モデルの扱い
  3.ダミー変数の活用:血液型による賃金の違い

 第4章 計量経済学を用いた実証分析の具体例
       ─さまざまな推定結果の見方とその実践
  1.決定要因の解明①:
     スポーツ選手の年俸はどのように決まるのか
  2.決定要因の解明②:
     メンタルヘルスの状態はどのように決まるのか
  3.効果の測定:
     アカデミー賞をとった映画は商業的にも成功するのか
  4.Oaxaca分解:男女間賃金格差はどのように生じているのか
  5.演習問題

第Ⅱ部 最小二乗法から最尤法・非線形モデルへの発展
 第5章 最小二乗法の仕組みと適用条件─最小二乗法とBLUE
  1.最小二乗法の仕組み
  2.最小二乗法が用いられる理由
  3.BLUE のための仮定が成立しないケースと対処方法

 第6章 加重最小二乗法と一般化最小二乗法─不均一分散や
       共分散への対処方法
  1.加重最小二乗法と一般化最小二乗法の仕組み
  2.加重最小二乗法を用いた推定結果の見方
  3.加重最小二乗法や一般化最小二乗法を用いた推定例
  4.パネルデータを用いた一般化最小二乗法:変量効果モデル

 第7章 プロビットモデルと最尤法
       ─線形確率モデルの問題点と対処方法
  1.線形確率モデルの問題点とプロビットモデル
  2.最尤法によるプロビットモデルの推定
  3.プロビットモデルの推定結果の見方
  4.プロビットモデルの最尤推定結果の例

 第8章 順序ロジットモデルと多項ロジットモデル
       ─離散選択モデルの応用
  1.離散選択モデルと潜在変数
  2.順序ロジットモデルと多項ロジットモデルの推定結果の見方
  3.離散選択モデルの推定結果の例

 第9章 トービットモデルとヘーキットモデル─質的変数モデルの応用
  1.トービットモデルとヘーキットモデルの仕組み
  2.各モデルの推定の仕組み
  3.各モデルの推定結果の見方
  4.トービットモデルとヘーキットモデルの推定結果の例

 第10章 非線形モデルの実証分析の具体例
        ─さまざまな推定結果の見方とその実践1
  1.一般化最小二乗法・プロビットモデル:
    動物園の入場者数は人気動物で増えるのか
  2.各種非線形モデル:属性によって授業成績は違うか
  3.多項ロジットモデル:買手独占が生じていると就業は
    抑制されるのか
  4.演習問題

第Ⅲ部 因果関係の特定とミクロ計量経済分析の応用
 第11章 操作変数を用いた因果関係の特定
        ─同時決定・内生性バイアスとその対処方法
  1.同時決定・内生性バイアスの仕組み
  2.操作変数を用いた推定の仕組み
  3.操作変数を用いた推定結果の見方
  4.操作変数を用いた推定結果の例

 第12章 パネルデータ分析と固定効果モデル
        ─固有効果の存在とバイアスの対処方法
  1.変量効果・固定効果モデルの概要
  2.固定効果モデルの長短所とハウスマン検定
  3.固定効果・変量効果モデルを用いた推定結果の例

 第13章 効果・影響の測定
        ─データを用いた政策・プログラム評価の方法
  1.パネルデータを用いたDD分析
  2.マッチング推定
  3.DD分析とマッチング推定の例:キャリア研修の効果測定

 第14章 サバイバル分析─生存時間の要因特定
  1.生存・リスクの測り方とサバイバル分析の考え方
  2.分布ハザードモデルとCox 比例ハザードモデル
  3.サバイバル分析の例

 第15章 パネルデータを活用した実証分析の具体例
        ─さまざまな推定結果の見方とその実践2
  1.固定効果モデルと変量効果モデル:人々はどのようなときに
    NHKを視聴するのか
  2.固定効果モデルと操作変数法:メンタルヘルスの状態が悪くなる
    と企業業績が悪化するのか
  3.DD分析:市町村合併によって水道料金は安くなったのか
  4.マッチングDD 分析:高年齢者雇用安定法改正の影響によって
    就業率は上昇したか
  5.演習問題

 参考文献

 さらに学びたい人のために

 索引



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著者プロフィール
山本勲(やまもといさむ)
慶應義塾大学商学部教授。
1993年慶應義塾大学商学部卒業,
2003年ブラウン大学経済学部大学院博士課程修了(経済学博士)。1995〜2007年日本銀行,
2007年慶應義塾大学商学部准教授を経て現職。
専門は応用ミクロ経済学,労働経済学。

主な著作
『労働時間の経済分析:超高齢社会の働き方を展望する』(共著,日本経済新聞出版社,2014年,第57回日経・経済図書文化賞受賞),
『日本の家計行動のダイナミズムⅧ』(共編著,慶應義塾大学出版会,2012年,第回政策分析ネットワーク賞受賞)。