イノベーションの法則性 ■成功体験の過剰適応を超えて |
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目次 まえがき-多様なイノベーションの背後に存在する普遍 第1章 成功体験の過剰適応を超えて-序論 1 ライフサイクル進展途上で起こる見えない変化 2 分断されてきたイノベーション研究-顧客価値と設計思想の統合 3 組み合わせ型の設計思想-モジュラー型とプラットフォーム型 4 企業トップが絶賛する日本のすり合わせ能力 5 すり合わせ能力を生かすも殺すも戦略次第 第2章 再発見した日本企業の根本能力 -コピーできないすり合わせ能力 1 オーバーラッピング-日本企業の製品開発プロセスの本質 2 ダイキン工業-うるさら7でのオーバーラッピング開発 3 日本企業の根本能力 4 すり合わせ能力の源泉を探求する-心理学と文化人類学の知見 5 硬直性へ転化するすり合わせ能力-成功体験への過剰適応 第3章 イノベーションの本質-価値次元のマネジメント 1 イノベーションの本質を再発見した顧客価値の次元 2 3種類の顧客価値(機能的価値、経験的価値、顕示的価値) 3 価値次元によるイノベーションの類型化 4 次元強化型の革新 5 次元転換型の革新 6 破壊的イノベーションとブルーオーション戦略はコインの表と裏 第4章 ライフサイクル進展途上で連鎖する価値次元の 強化と転換 1 新市場創造型と脱成熟型 2 連鎖する価値次元の強化と転換 3 半導体産業における日本企業の盛衰 4 なぜスイス機械式時計は復活したのか 5 価値次元の転換と需要創造の循環 第5章 ライフサイクル進展途上で連鎖する製品戦略の転換 1 顧客最適とコスト競争力の両立 2 減少するすり合わせの必要性-製品ヒエラルキーの視点 3 完成品から部品へシフトする付加価値の源泉 4 全体最適な製品戦略へ-グローバル市場の台頭で高まる 組み合わせ型の合理性 5 初代ウォークマンの成功を支えた秀逸な製品戦略 6 組み合わせ型戦略へ転換する自動車産業 7 組み合わせ型を進化させた日産ルノーCMF (Common module family) 8 部品メーカーの組み合わせ型への転換-マブチモーター 9 開発プロセスの転換 10 ライフサイクル途上で連鎖する設計思想の転換 第6章 二刀流組織のマネジメント -すり合わせの副作用からの遮断 1 二刀流組織の誕生 2 二刀流組織の原理 3 ファナックの二刀流組織 4 松下電器の二刀流組織 5 二刀流組織の本質-既存部門と新規部門の分離と統合 エピローグ 日本企業のイノベーション力は劣化したのか 参考文献 索引 |
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柴田 友厚(しばた ともあつ) 1959年札幌市生まれ。 1983年京都大学理学部卒業後,ファナック株式会社,笹川平和財団,香川大学教授を経て,2011年4月から東北大学大学院経済学研究科教授。「イノベーション論」担当。 筑波大学大学院経営・政策科学研究科修士課程修了(MBA) 東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻 博士課程修了(学術博士) 主要著作: 『製品アーキテクチャの進化論』(白桃書房,2002年) 『モジュール・ダイナミクス』(白桃書房,2008年) 『マネジメント・アーキテクチャ戦略』(オーム社,2009年) 『日本企業のすり合わせ能力』(NTT出版,2012年) Research Policy,R&D Management, International Journal of Technology Management, 「組織科学」,「一橋ビジネスレビュー」 など国内外の学術ジャーナルへの論文掲載多数 |