ベーシック+(プラス)金融政策

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目次

第1章 金融政策と日本経済
 1 金融政策を学ぶために-マクロ経済学としての金融政策-
 2 1970年代のインフレ-高インフレはなぜ悪なのか-
 3 1980年代のバブル現象-株価の上昇と好景気-
 4 「失われた20年」-バブル崩壊と景気の長期停滞-

第2章 金融と通貨の意味
 1 金融とは何か-お金を貸し借りすることの意味-
 2 通貨とは何か-通貨の持つ3つの機能-

第3章 民間銀行の役割
 1 民間銀行と通貨-銀行貸出の連鎖が「通貨」を生み出す-
 2 銀行の存在意義-銀行が果たす2つの機能-
 3 信用割当と資金繰り-解消されない超過需要-

第4章 日本銀行の役割と金融政策
 1 中央銀行としての日本銀行-制度的役割-
 2 金融政策における課題-マクロ経済学の観点から-

第5章 日本銀行の金融調節①
 1 短期金融市場-金融調節の舞台-
 2 当座預金需要-なぜ日銀当座預金に預けるのか-
 3 コールレートの上限と下限-「コリドーシステム」とは-

第6章 日本銀行の金融調節②
 1 金融調節の手段-オペレーションの実行-
 2 政策決定のプロセス-誰がどのように金融政策を決めるのか-

第7章 金融政策の波及経路
 1 政策効果の計測-統計的手法を用いる-
 2 様々な波及経路-代表的な4つのチャネル-

第8章 「伝統的」金融政策-金利操作-
 1 短期金利と長期金利-短期金利の予測が長期金利を決める-
 2 金利操作の考え方-政策効果を高めるために-

第9章 「非伝統的」金融政策-ゼロ金利政策-
 1 ゼロ金利政策-1999年2月~2000年8月
 2 ゼロ金利政策の効果と課題

第10章 「非伝統的」金融政策-量的緩和・信用緩和-
 1 量的緩和政策 -ゼロ金利政策を超えて-
 2 信用緩和政策 -中央銀行による高リスク資産の引受け-

第11章 「非伝統的」金融政策のまとめと今後の課題
 1 新日銀法時代の金融政策-総裁別に見る金融政策の変遷-
 2 大規模金融緩和が残した課題

第12章 金融政策の新たな枠組み
 1 中央銀行の独立性-2つの意味-
 2 金融政策の透明性-独立性の対価としての説明責任-
 3 透明性の政策的効果-ゼロ金利時代の政策ツール-

第13章 日本とアメリカの金融危機
 1 日本の金融危機-バブル崩壊と貸し渋り-
 2 アメリカの金融危機-住宅バブルとサブプライムローン-

第14章 システミックリスクとプルーデンス政策
 1 システミックリスク-見えざるつながりの顕在化-
 2 プルーデンス政策-金融システム安定化のために-

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著者プロフィール
◆著者略歴
小林 照義(こばやし てるよし)
神戸大学大学院経済学研究科准教授
1976年岐阜県生まれ。
2004年名古屋大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。
博士(経済学)。
International Journal of Central Banking, Journal of Banking & Finance, Journal of Economic Dynamics and Control, Scientific Reports などに論文多数。