労働法を学ぶための
「法学」講義


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目次

 はじめに

 序部 権利のために戦ったある社会保険労務士の話

第1部 法学を学ぶ意義
 第1章 法学の必要性
  1 先入観を捨てる
  2 ソクラテスの「無知の知」
  3 フランシス・ベーコンの「4つのイドラ」
 第2章 哲学概論~法と正義~
  1 ソクラテス
  2 プラトン
  3 アリストテレス
  4 ロールズの「正義論」

第2部 法学の基礎
 第1章 近代以降の法思想史
  1 宗教改革以前(キリスト教による支配)
  2 宗教改革から万人の神の下の平等へ
  3 絶対主義の思想内容
  4 市民改革と社会契約説への転換
  5 人の支配から法の支配へ ……ほか
 第2章 法学概論
  1 「法」概論
  2 法の分類
  3 法の効力
  4 法の解釈
 第3章 権利義務論
  1 権利と義務
  2 裁判における権利の実現
 第4章 法解釈技術
  1 制定法の解釈技術
  2 条文・判例の読み方
 第5章 法的思考能力
  1 法的三段論法
  2 法学の二側面~法的構成と利益衡量~
  3 判例を読み抜く重要ポイント

第3部 法学の実践① 実体法の基礎
 第1章 憲法の基礎
  1 憲法とは
  2 憲法の基本原理
  3 基本的人権
  4 包括的基本権
  5 法の下の平等 ……ほか
 第2章 行政法の基礎
  1 行政法と行政
  2 行政法の3本柱
 第3章 民法の基礎
  1 民法の基本原則
  2 法人
  3 物
  4 財産権
  5 意思表示 ……ほか
 第4章 刑法の基礎
  1 刑法の基本原則
  2 犯罪成立要件
  3 違法性阻却
  4 責任阻却事由
  5 過失犯 ……ほか
 第5章 労働法の基礎
  1 近代市民社会と労働法
  2 「労働基準法」の概要
  3 労働基準法等による個別的労働関係の規制
  4 賃金に関する規制
  5 労働時間・休日・休暇に関する規制 ……ほか

第4部 法学の実践② 手続法の基礎
 第1章 裁判の仕組み
  1 裁判を受ける権利
  2 人権保障と三権分立
  3 三審制(上訴と上級審・下級審)
  4 裁判所の組織
  5 裁判員制度
 第2章 民事訴訟の基礎
  1 紛争解決手続
  2 民事訴訟手続
  3 その他の紛争解決方法
 第3章 刑事訴訟の基礎
  1 刑事訴訟と民事訴訟
  2 刑事訴訟法の目的
  3 両者の目的のバランス
  4 実体的真実主義
  5 無罪推定と疑わしきは被告人の利益に ……ほか

第5部 法学の応用と発展
 第1章 法学からみる労働問題
  1 年次有給休暇の時季指定権・時季変更権
  2 解雇予告除外認定と解雇予告手当
  3 就業規則と解雇予告除外認定
  4 有期労働契約から無期労働契約への転換の当否
 第2章 労働基準監督官の是正勧告の法的性質
  1 労働基準監督官の行政活動(行政作用)
  2 是正勧告の法的性質
  3 行政指導である是正勧告
  4 行政指導についてのさらなる理解
  5 是正勧告に適切に対処するための法学の必要性 ……ほか

 最後に

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著者プロフィール
河野順一(こうの じゅんいち)
日本橋中央労務管理事務所所長,東京法令学院学院長,NPO法人個別労使紛争処理センター理事長,全国企業連盟(労働保険事務組合)専務理事。
長年にわたる資格試験指導および独立開業の経験を活かし,多数に上る書物を出版。
法務コンサルタントとして,銀行など各企業を対象に,幅広く経営全般にかかる指導業務を行っている。
さらに,複雑な法律問題を身近な事例に置き換える,やさしくかつ熱のこもった講演はわかりやすいと評判である。
とりわけ「就業規則の作成専門家セミナー」「残業代請求と是正勧告の現状,問題点,解決策まで」のセミナーは有名であり,毎回受講を希望する人があとを絶たない。

●主な著書
『労働法を学ぶための「要件事実」講義』
『労働基準監督機関の役割と是正勧告』
『秘伝・弁護士に頼まない「少額訴訟の勝ち方」教えます』
『労働災害・通勤災害認定の理論と実際』
『労働関係紛争における「裁判外紛争解決手続」の手引き』
『本人訴訟 自分でできる手続きマニュアル』
『労災トラブル解決の達人』(以上,中央経済社),
『会社の変更登記のことならこの1冊』
『残業代支払倒産から会社を守るならこの1冊』
『給与計算をするならこの1冊』
『労働災害・通勤災害のことならこの1冊』
『株式会社をつくるならこの1冊』
『労働法のことならこの1冊』
『建設業許可の申請手続きをするならこの1冊』
『身の回りの法律トラブル対処法』(以上,自由国民社),
『労働事件解決のための「要件事実」入門』
『無敵の就業規則のことならこの社会保険労務士に任せたい』
『不当な残業代請求のことならこの社会保険労務士に任せたい』
『解雇・退職をめぐる実務対策』
『労働基準法違反と是正勧告・就業規則・個別労働関係紛争をめぐる実務対策』
『紛争解決手続代理業務試験の基礎講義ⅠⅡ』
『紛争解決手続代理業務の手引きⅠⅡ』
『図解 民法案内ⅠⅡⅢ』
『図解 憲法案内ⅠⅡ』
『図解 刑法案内ⅠⅡⅢ』(以上,酒井書店・育英堂),
『時間外労働と,残業代請求をめぐる諸問題』(経営書院),
『負けず嫌いの哲学』(実務教育出版),
『ドキュメント社会保険労務士』(日本評論社)ほか多数。
その他論文,講演多数。