協働の経営学〈第2版〉

林 徹

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2021/01/28
A5判 / 272頁
ISBN:978-4-502-37451-7

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本の紹介
挑戦する者と、それを積極的に支える者、両者が織りなす協働のメカニズムを、協働のモーメント(契機)としての起業の過程や、事例分析、マクロ・ミクロアプローチから解明。

目次



協働の経営学(第2版)
目次

第2版へのまえがき 
まえがき 

第Ⅰ部 協働のモーメント
■2つの尺度・ABCモデル・独立開業の事例分析
 第1章 経営の成否をめぐる2つの尺度
  第1節 はじめに
  第2節 財務指標と非財務指標
  第3節 離合集散の錘
  第4節 おわりに
 第2章 独立開業の過程
  第1節 はじめに
  第2節 調査の概要
  第3節 事例と分析
  第4節 おわりに
 
第Ⅱ部 事例分析
■新概念の有効性の論証
 第3章 京セラと松風工業:重心としての稲盛
  第1節 はじめに
  第2節 場と無関心圏
  第3節 重心と勢力
  第4節 おわりに
 第4章 鈴木商店:土佐派と高商派
  第1節 はじめに
  第2節 鈴木商店と日商
  第3節 金子,西川,高畑・永井の関係
  第4節 動態の分析
  第5節 おわりに
 第5章 フォード社の成立過程:企業者史への一視角
  第1節 はじめに
  第2節 ガソリン自動車の開発
  第3節 エジソンとの出会い
  第4節 デトロイト自動車の教訓
  第5節 レースとヘンリー・リーランド
  第6節 999とアロー号
  第7節 ヘンリー&マルコムソン共同経営
  第8節 ウィリス,クーゼンス,ソレンセン
  第9節 所有と経営の一致
  第10節 組織の重心
  第11節 おわりに
 
第Ⅲ部 マクロ・アプローチ
■境界・同一性・適合概念・共約不可能性
 第6章 境界と重心
  第1節 はじめに
  第2節 先行研究
  第3節 boundaryかborderか
  第4節 組織の重心
  第5節 おわりに
 第7章 同一性
  第1節 はじめに
  第2節 同一性と一体化
  第3節 突然変異と組織革新
  第4節 同一性,CI,および重心
  第5節 ライフストーリー
  第6節 おわりに
 第8章 修正コンティンジェンシー理論批判
  第1節 はじめに
  第2節 ドナルドソンの問題意識
  第3節 修正理論と批判的考察
  第4節 おわりに
 第9章 共約不可能性
  第1節 はじめに
  第2節 マッキンリーとモーンによる説(MM説)
  第3節 垂直統合をめぐる諸説
  第4節 見えざる手と消えゆく手
  第5節 統合への視角
  第6節 おわりに
 
第Ⅳ部 ミクロ・アプローチ
■経営人・能力・感情労働・組織均衡論
 第10章 もう1つの経済人モデル
  第1節 はじめに
  第2節 新古典派
  第3節 宇野原理論
  第4節 企業観と人間観の変遷
  第5節 おわりに
 第11章 能力と企業組織
  第1節 はじめに
  第2節 能力の分解:天賦,努力,および自覚
  第3節 相対的評価の罠
  第4節 おわりに
 第12章 感情労働と二要因理論
  第1節 はじめに
  第2節 先行研究の整理
  第3節 居酒屋の事例(Fu, 2013)
  第4節 おわりに
 第13章 組織均衡論と二要因理論
  第1節 はじめに
  第2節 組織均衡論をめぐる論争
  第3節 マーチ=サイモンによる組織均衡論
  第4節 相対所得仮説と価値
  第5節 おわりに
あとがき
参考文献
索  引



著者プロフィール
【著者紹介】
林  徹(はやし とおる)
長崎大学経済学部・大学院経済学研究科教授
1965年 愛知県に生まれる
1988年 横浜国立大学経営学部第二部経営学科卒業
1990年 横浜国立大学大学院経営学研究科修士課程修了
1992年 名古屋テレビ放送第30回海外派遣学生
1993年 名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得
    四日市大学経済学部経営学科専任講師,
    助教授,教授,経営学科長を経て,2008年より現職。
主要著書:『モノポリーで学ぶビジネスの基礎』中央経済社,2017年;
       第2版,2019年
      『協働と躍動のマネジメント』中央経済社,2011年
      『組織のパワーとリズム』中央経済社,2005年
      『革新と組織の経営学』中央経済社,2000年


著者紹介

林 徹(はやし とおる)