株価を動かす配当政策―コロボレーション効果の実証分析

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石川 博行

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2010/09/07
A5判 / 212頁
ISBN:978-4-502-23390-6

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本の紹介
配当政策は、経営者から社会へのメッセージである。「コロボレーション効果」の概念を使って実証分析し、業績連動にとらわれない株主配当のあり方を提言する意欲作。

目次


株価を動かす配当政策
コロボレーション効果の実証分析
目次

 序

 序章 動揺する配当政策
  第1節 本書の目的
  第2節 本書の意義
   ⑴ 経営者の次期配当予想を分析する
   ⑵ 現在配当と将来利益の関係を分析する
   ⑶ 配当のライフサイクル仮説を分析する ……ほか
  第3節 本書の構成
   ⑴ コロボレーション効果の基礎―証拠の蓄積―
   ⑵ コロボレーション効果の応用
     ―配当のライフサイクル仮説の検証―

第1部 コロボレーション効果の基礎―証拠の蓄積―
 第1章 日本企業の配当政策
  第1節 はじめに
  第2節 配当の話題は尽きない
   ⑴ 増収・増益・増配時代(2003年3月期〜2008年3月期)
   ⑵ 減益予想・増配予想時代(2009年3月期予想)
   ⑶ 世界金融危機・同時不況時代(2009年3月期)
  第3節 配当政策の変遷
   ⑴ 増配企業の増益確率と減配企業の減益確率
   ⑵ 増益企業と減益企業の配当政策
  第4節 要約

 第2章 コロボレーション効果のイントロダクション
  第1節 はじめに
  第2節 利益予想修正と配当予想修正の公表日前後の株価動向
   ⑴ 分析方法
   ⑵ サンプル
   ⑶ 実証結果
  第3節 コロボレーション効果の情報内容
   ⑴ 分析方法
   ⑵ サンプル
   ⑶ 基本統計量と相関係数 ……ほか
  第4節 要約

 第3章 中間利益・中間配当・年次利益の相互作用
  第1節 はじめに
  第2節 分析方法とサンプル
   ⑴ 回帰モデルと仮説
   ⑵ サンプル
  第3節 実証結果
   ⑴ 中間利益と中間配当のコロボレーション効果
   ⑵ 中間利益と年次利益のコロボレーション効果
   ⑶ 年次利益と中間配当の追加的なコロボレーション効果
    ……ほか
  第4節 要約

 第4章 連続増益と連続増配の経済的意味
  第1節 はじめに
  第2節 利益系列と配当系列の重要性
   ⑴ 配当割引モデル
   ⑵ 超過利益モデル
   ⑶ 異常利益成長モデル
  第3節 分析方法
  第4節 サンプルと基本統計量
   ⑴ サンプル
   ⑵ 基本統計量と相関係数
  第5節 実証結果
   ⑴ 利益変化と配当変化の情報内容
   ⑵ 利益変化と配当変化のコロボレーション効果
   ⑶ 利益系列のコロボレーション効果 ……ほか
  第6節 要約

第2部 コロボレーション効果の応用
      ―配当のライフサイクル仮説の検証―

 第5章 配当の利益予測能力
  第1節 はじめに
  第2節 シグナリング仮説のインプリケーション
  第3節 肯定的証拠が多い初期の研究
  第4節 否定的証拠が多い近年の研究
  第5節 要約

 第6章 増配企業と減配企業の財務的特徴
  第1節 はじめに
  第2節 分析方法
   ⑴ 分析手法と財務比率
   ⑵ 配当のライフサイクル仮説
   ⑶ 配当のシグナリング仮説とコロボレーション効果 ……ほか
  第3節 サンプル
  第4節 分析結果
   ⑴ 配当のライフサイクル仮説の検討
   ⑵ 配当のシグナリング仮説とコロボレーション効果の検討
   ⑶ 代替仮説の検討 ……ほか
  第5節 要約

 第7章 増配選択と減配選択の決定要因
  第1節 はじめに
  第2節 分析方法とサンプル
   ⑴ 成長性
   ⑵ 資本構成
   ⑶ 余剰資金残高 ……ほか
  第3節 単一変量分析
  第4節 相関係数
  第5節 ロジット回帰分析
  第6節 要約

 第8章 配当のライフサイクル仮説に対する市場の評価
  第1節 はじめに
  第2節 分析方法
   ⑴ 回帰モデルと仮説
   ⑵ サンプル
   ⑶ 基本統計量と相関係数 ……ほか
  第3節 実証結果
   ⑴ 配当のライフサイクル仮説の検討
   ⑵ コントロール変数の結果の検討
  第4節 追加的な分析
  第5節 要約

 終章 結論と展望
  第1節 発見事項の要約
   ⑴ コロボレーション効果のイントロダクション
   ⑵ 中間利益・中間配当・年次利益の相互作用
   ⑶ 連続増益と連続増配の経済的意味 ……ほか
  第2節 本書の結論
   ⑴ 首尾一貫したメッセージが重要である
   ⑵ 業績連動型の配当政策はリスクを高める
   ⑶ 下方硬直的な配当政策が重要である ……ほか
  第3節 今後の研究課題
   ⑴ コロボレーション効果を醸成する他の要因を解明する
   ⑵ 株主構成と企業価値の関係を分析する

 参考文献

 索引



著者プロフィール 石川博行(いしかわひろゆき)
1995年神戸大学経営学部卒業
1998年日本学術振興会特別研究員(〜2000年3月)
2000年神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了
神戸大学より博士(経営学)の学位取得
2000年大阪市立大学商学部専任講師
2001年大阪市立大学大学院経営学研究科助教授(2007年〜准教授)
2003年ニューヨーク大学スターン・ビジネススクール客員研究員
2008年メルボルン大学経済・商学部客員研究員
2009年大阪市立大学大学院経営学研究科教授(〜現在)

[主要著書]
『連結会計情報と株価形成』(千倉書房,2000年)
『配当政策の実証分析』(中央経済社,2007年)(2007年度日経・経済図書文化賞,2008年度日本会計研究学会太田・黒澤賞)























著者紹介

石川 博行(いしかわ ひろゆき)