J.O.マッキンゼーの予算統制論

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北村 浩一

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2006/09/12
A5判 / 272頁
ISBN:978-4-502-26730-7

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本の紹介
代表的な管理会計技法の1つである企業予算システムを歴史上初めて体系的に示したJ.O.マッキンゼーの「予算統制」(1922年)について、全容とその意味を解明した意欲作。

目次


J.O.マッキンゼーの予算統制論
目次

 はしがき

序 章 マッキンゼー『予算統制』研究の課題
 0.1 『予算統制』研究の意義

 0.2 これまでの『予算統制』研究
  0.2.1 わが国における書評・紹介
  0.2.2 体系的企業予算の生成
  0.2.3 予算管理の原型 ……ほか

 0.3 予算システムの形成目的
  0.3.1  予算システムの目的
  0.3.2  予算システムの形成

 0.4 予算の役割とコントロール
  0.4.1  差異分析とコントロール
  0.4.2 予算の役割と責任会計

 0.5 マッキンゼー『予算統制』研究の課題

第?部 「予算統制」システムの構造と内容
 第1章 『予算統制』の形成と予算システムの構造
  1.1 『予算統制』の形成における2つの影響要因
   1.1.1 第1次世界大戦後恐慌と『予算統制』の形成
   1.1.2 アメリカ連邦政府予算制度と『予算統制』の形成

  1.2 アメリカ連邦政府予算制度

  1.3 マッキンゼー「予算統制」システム

  1.4 「予算統制」システムの構造
   1.4.1 予算手続きのための組織・担当者
   1.4.2 支出の配分
   1.4.3 見積の関連づけによる調整 ……ほか

  1.5 『予算統制』の形成と予算システムの構造

 第2章 予算の編成過程における調整とその意味
  2.1 予算の編成過程における調整

  2.2 各部門による見積の作成
   2.2.1 販売量見積と製造量見積の作成
   2.2.2 費用・支出見積の作成
   2.2.3 見積現金収支表・見積財務諸表の作成

  2.3 予算委員会における見積の修正・予算の承認

  2.4 見積の体系と調整
   2.4.1 物量バランスに基づく調整
   2.4.2 組織全体の観点からの調整

  2.5 予算の編成過程における調整の意味

 第3章 予算の実行過程における比率分析とその意味
  3.1 予算の実行過程における比率分析

  3.2 差異分析の不在

  3.3 比率分析と『予算統制』

  3.4 予算報告書における比率分析
   3.4.1 各予算に与えられる役割
   3.4.2 月次報告と予算の修正
   3.4.3 販売量予算と製造量予算の修正 ……ほか

  3.5 予算の実行過程における比率分析とその意味
   3.5.1 「予算統制」システムの主目的
   3.5.2 予算の実行過程における比率分析の意味

第?部 マッキンゼー『予算統制』のbudgetary control
 第4章 責任会計と『予算統制』
  4.1 「予算統制」システムの総体的位置づけ

  4.2 予算による統制と責任会計

  4.3 「予算統制」システムの成り立ちと予算報告書の役割
   4.3.1 予算による統制過程の不在
   4.3.2 「予算統制」システムの成り立ち
   4.3.3 予算の再編成を目的とする報告書

  4.4 『予算統制』における責任会計的思考とその展開
   4.4.1 責任会計的思考とその展開
   4.4.2 『予算統制』における責任
   4.4.3 業績評価目的と『予算統制』 ……ほか

 第5章 予算による統制の不在とbudgetary control 概念
  5.1 予算による統制の不在の意味
 
  5.2 予算システムの成り立ちと予算に与えられる役割

  5.3 budgetary control 概念

  5.4 予算による統制の不在とbudgetary control 概念

 第6章 『予算統制』のbudgetary control とは
  6.1 マッキンゼーのcontrol 思考とbudgetary control

  6.2 マッキンゼーのbudgetary control
   6.2.1 budgetary control とplanning の関係づけ
   6.2.2 マッキンゼーのbudgetary control

  6.3 マッキンゼーのcontrol 思考
   6.3.1 統制の変化と集中化
   6.3.2 調整問題とbudgetary control
   6.3.3 マッキンゼーのcontrol 思考

  6.4 『予算統制』におけるcontrol 思考の展開
   6.4.1 協調の欠如と見積の利用
   6.4.2 予算委員会における調整
   6.4.3 『予算統制』におけるcontrol 思考の展開

  6.5 『予算統制』のbudgetary control とは

 第7章 マッキンゼー『予算統制』の全貌とその意味
  7.1 『予算統制』研究の課題

  7.2 「予算統制」システムの構造と内容
   7.2.1 『予算統制』の形成と予算システムの構造
   7.2.2 予算の編成過程における調整
   7.2.3 予算システム全体の目的 ……ほか

  7.3 マッキンゼー『予算統制』のbudgetury control
   7.3.1 責任会計と『予算統制』
   7.3.2 予算による統制の不在とbudgetary control 概念
   7.3.3 『予算統制』のbudgetary control とは
 
  7.4 予算システムの展開・発展
   7.4.1 「予算統制」システムと予算管理システムの対比
   7.4.2 政府予算制度から「予算統制」システムへ
   7.4.3 「予算統制」システムから業績評価・責任会計システムへ 
        ……ほか

 《資料1》マッキンゼーの業績一覧
 《資料2》マッキンゼーの経歴
 《資料3》「予算手続きのマニュアル」の全訳

 参考文献一覧

 索  引

著者プロフィール 北村 浩一(きたむら こういち)
1972年 福岡県生まれ
1998年 九州大学大学院経済学研究科博士課程中退
1998年 鹿児島大学法文学部専任講師(経済情報学科)
2000年 鹿児島大学法文学部助教授(経済情報学科)
      現在に至る
学位:修士(経済学)
E-mail:kitamura@leh.kagoshima-u.ac.jp
〔主要論文〕
「マッキンゼー『予算統制』におけるcontrol 思考」『原価計算研究』(日本原価計算研究学会),vol.27 No.2,2003年3 月,pp.21-29
「マッキンゼー『予算統制』のbudgetary control とは」『会計理論学会年報』,第19号,2005年9 月,pp.42-51
「マッキンゼー『予算統制』における予算の役割とその意味─責任会計の視点から―」『経済学論集』(鹿児島大学経済学会),第55号,2001年11月,pp.59-83など


























著者紹介

北村 浩一(きたむら こういち)