4K、8K、スマートテレビのゆくえ―2020年に向けて次世代放送はどう進化するのか

西 正

定価(紙 版):2,420円(税込)

発行日:2015/05/18
A5判 / 224頁
ISBN:978-4-502-15131-6

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本の紹介
4K、8K、スマートテレビと呼ばれる「次世代放送」が注目を集めているが、2020年の東京オリンピックに向け、どのように進化を遂げていくかを未来予想図的に展望する。

目次


4K、8K、スマートテレビのゆくえ
2020年に向けて次世代放送はどう進化するのか
目次

 はじめに

第1章 4K,8K,スマートテレビとは何か
 議論の始まりと簡単な定義
 「4K,8K」とスマートテレビ
 4Kテレビの売れ行き先行
 欠かせぬアーリーアダプターへの配慮
 テレビ受信機と放送の関係
 歴史を紐解いてみると
 4Kコンテンツのビジネス性
 スマートテレビは4K対応が当たり前
 消費者から遠い「4K放送」
 4Kテレビはなぜ売れる?
 混乱する「スマートテレビとは?」
 スマートテレビ最大の課題は結線率
 ケーブルテレビ・プラットフォームが議論される理由
 ケーブルテレビにとっての好機と危機

第2章 4K放送,8K放送の期待と不安
 4K放送,8K放送はいつ,どこで始まるのか
 ビジネスモデルにも関係
 地上波を使った8K伝送実験の意義
 放送電波の性格は
 4K放送の中核はBS
 8K放送に寄せられた是々非々の声
 4Kコンテンツへの期待
 「ゴジラ4Kプロジェクト」の意義
 「フィルムの4K再生」を見て思ったこと
 ワールドカップ,8Kパブリックビューイングの意義
 4Kと8Kの性格の違いも
 4K放送に感じる一抹の不安
 地上波の凋落の回避が重要に
 4K放送の時代こそ,地方局が活躍
 制作会社として機能する地方局
 シネコン向け8Kビジネスへの期待
 生かされる8Kの臨場感
 MPEG-DASHへの期待
 家電メーカーにも好影響

第3章 スマートテレビで何ができるのか
 ハイブリッドキャスト,スマートテレビの代名詞に
 最初の冒険,「旬美暦」
 ハイブリッドキャスト,さらなる進化へ
 HTML5ならではの有効性も
 ハイブリッドキャスト,「早戻し」のニーズ
 やはり課題は結線率
 リモート視聴は本当に便利なサービスなのか
 「まねきTV」が争点になった理由
 決め手はウェブアプリ
 データ放送が変わる
 民放の課題はCMの取り扱い
 Start Overの潜在力
 セカンドスクリーン活用と広告収入の可能性
 スポンサーにアピールするための指標の統一は?
 視聴履歴の難しさ
 リビングのテレビは
 法改正により広がるNHKのネット展開
 VODへの誘導
 ハイブリッドキャスト,着々
 欠かせない認知度向上

第4章 2016年の4K,8K,スマートテレビ
 4K,8Kの本格的試験放送の開始
 4K放送の受信機は心配無用
 8K放送に最大のハードル,受信機問題
 家電メーカーの発想
 スマートテレビが当たり前になって思うこと
 放送側にも求められる意識改革
 シニア層の取り込み
 見守りサービスにも配慮
 当たり前になる「放送とネットの同時再送信」
 リモート視聴のニーズ
 2015年に始まった「2020年に向けた動き」
 NHKのネット事業拡大も契機に
 「おもてなしプロジェクト」の準備
 コンテンツ制作投資の意義は
 Netflixの試みは成功するのか
 多チャンネル放送,分岐点に
 日映の強さとは

第5章 2020年の4K,8K,スマートテレビ
 東京オリンピックの意義
 オリンピックの明と暗
 4K放送がオリンピックを機に「暗」転?
 4K放送は地方局に無縁なのかチャンスなのか
 地方局が文化の発信拠点に
 すべてが4K受信機に
 スマートテレビも一気に
 テレビ放送のネット再送信は
 テレビ広告費市場には拡大の余地も
 4Kテレビ,心配なことは
 8Kテレビ普及のハードルは
 8Kテレビの追い風は
 イノベーション! 「55インチの8Kパネル」
 逆ガラパゴスに臆さず
 本当のグローバル化とは
 MUSEの魂
 高画質で世界市場へ

 おわりに



著者プロフィール 西   正(にし ただし)
1958年東京都生まれ。
82年東京大学法学部卒業後,三井銀行(現三井住友銀行)入行。
94年さくら総合研究所(現日本総合研究所)に出向し,メディア調査室長,01年日本総研メディア研究センター所長を経て,03年,㈱オフィスNを設立。
放送と通信,双方に精通したメディアコンサルタントとして現在に至る。
著書
『地デジ化の真実』(中央経済社),
『IPTV革命』(日経BP社),
『2011年,メディア再編』(アスキー新書),
『いつテレビを買い替えるか』(小学館文庫)など多数。




















著者紹介

西 正(にし ただし)