販売会社チャネルの機能と役割―流通系列化のダイナミズム

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山内 孝幸

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2010/03/17
A5判 / 276頁
ISBN:978-4-502-67500-3

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本の紹介
流通チャネルの一類型であるメーカー系列販売会社の生成過程とその機能や役割が変容していくプロセスを捉え、すぐれたパフォーマンスの原動力としての有効性を検証した労作。

目次


販売会社チャネルの機能と役割
─流通系列化のダイナミズム
目次

 は し が き

第1章 問題意識と本書の構成
 第1節 問題意識
 第2節 本書の目的
 第3節 本書の構成

第2章 企業系列と流通系列化に関する考察
 第1節 企業系列に関する考察
 第2節 流通チャネルの類型と垂直的流通システム
 第3節 垂直的流通システムの類型
 第4節 流通系列化の本質と販売会社
 第5節 流通系列化の背景
 第6節 流通系列化の類型

第3章 流通チャネルにおけるパワー関係
 第1節 流通系列化の次元
 第2節 チャネル・パワー論の展開

第4章 戦後流通史の概観
 第1節 日本の流通構造
  1.1 小売業の構造
  1.2 卸売業の構造
  1.3 流通系列化の推移
 第2節 戦後日本経済の概観
 第3節 戦後のライフ・スタイルの変化
 第4節 戦後における企業システムとしての系列
 第5節 小売業界の変化
 第6節 卸売業界の変化
 第7節 情報システムの変化

第5章 事例研究:雪印アクセス(日本アクセス)
 第1節 はじめに
 第2節 旧5社の沿革
  2.1 島屋商事の沿革
  2.2 仁木島商事の沿革
  2.3 雪印商事の沿革
  2.4 雪印物産の沿革
  2.5 東京雪印販売の沿革
 第3節 雪印アクセス(日本アクセス)の生成と展開
  3.1 日本アクセスの概要
  3.2 雪印アクセスの誕生
  3.3 雪印アクセスの沿革
  3.4  マーチャンダイジング・ディストリビューション(MD)センターの
      概要
 第4節 雪印乳業と雪印アクセスのインターフェース
  4.1 情報システムの展開
  4.2 雪印乳業と雪印アクセスの関係性
 第5節 雪印グループ内における関係性
  5.1 系列卸売業者と雪印乳業の関係
  5.2 雪印アクセスと雪印乳業の関係
  5.3 雪印アクセスと小売業者の関係
  5.4 サプライチェーン・マネジメントへの取り組みに向けて

第6章 事例研究:花王販売(花王カスタマーマーケティング)
 第1節 はじめに
 第2節 花王販売の生成と展開
  2.1 花王販売の概要
  2.2 花王販社設立の背景
  2.3 花王販社の展開
 第3節 花王の取り組み
  3.1 物流システムへの取り組み
  3.2 販売会社の広域化と物流の効率化
  3.3 TCR活動の展開とロジスティック・センターの設立
 第4節 情報システムの展開
  4.1 情報ネットワークの構築
  4.2 情報システムの高度化
 第5節 花王システム物流の生成と展開
  5.1 花王システム物流の概要
  5.2 花王システム物流設立の背景
  5.3 花王システム物流とイトーヨーカ堂の連携
  5.4 ロジスティックスの展開
 第6節 クローズド・システムからオープン・システムへの転換
 第7節 おわりに

第7章 事例研究:近畿コカ・コーラボトリング
 第1節 はじめに
 第2節 米国コカ・コーラの生成
  2.1 「コカ・コーラ」の誕生
  2.2 ボトリング・システムによる革新
 第3節 日本コカ・コーラの誕生
  3.1 日本コカ・コーラの現状
  3.2 戦前・戦後のコカ・コーラ
  3.3 ボトラーの誕生
  3.4 日本コカ・コーラの取り組み
  3.5 コカ・コーラ グループの再編
 第4節 近畿コカ・コーラ ボトリングの誕生
  4.1 近畿コカ・コーラ ボトリングの概要
  4.2 コカ・コーラ ウェストジャパンの概要
  4.3 コカ・コーラ ウェストホールディングスの概要
  4.4 近畿コカ・コーラの誕生
  4.5 商物分離への取り組み
  4.6 生産管理システムと需要予測への取り組み
  4.7 近畿コカ・コーラとイズミヤの取り組み
 第5節 おわりに
  5.1 日本コカ・コーラと近畿コカ・コーラの関係
  5.2 サプライチェーン・マネジメントへの取り組み

第8章 販売会社をめぐるダイナミズム
 第1節 経時的な側面からの考察
  1.1 販売会社の設立目的
  1.2 展開のスピードを重視した販売会社の設立
  1.3 増える販売会社
  1.4 系列卸売業者同士の連携と統合
  1.5 大規模小売業者の要求と販売会社の生き残り戦略
  1.6 過剰となった資産
  1.7 各社の対応を分かつもの
 第2節 技術的な側面からの考察
  2.1 情報システムの展開
  2.2 ロジスティックスの展開
 第3節 理論的な側面からの考察
  3.1 点から面への広がり
  3.2 支配からパートナーへの変容
  3.3 販売会社を捉える新しい枠組み

第9章 これからの販売会社
 第1節 販売会社の有効性
 第2節 三次元で捉える関係性
 第3節 販売会社の社会性の確保
 第4節 本書の残された課題

参 考 文 献

著者プロフィール 山内孝幸(やまうち たかゆき)
1963年 兵庫県に生まれる
1986年 関西大学経済学部卒業
森永乳業株式会社,株式会社東海総合研究所,
株式会社日本能率協会
マネジメントセンターの勤務を経て
2004年 神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了(博士(商学))
2004年 阪南大学経営情報学部助教授
2010年 阪南大学経営情報学部教授

■主要著作
「メーカー系列販売会社の生成と展開」,崔相鐵・石井淳蔵編著
『流通チャネルの再編』中央経済社,2009年
「第8章 日本型取引慣行」,石原武政・竹村正明編著
『1からの流通論』碩学社,2008年
























著者紹介

山内 孝幸(やまうち たかゆき)