財務会計ルールの論理と政策―経済社会との交錯

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星野 一郎

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2011/10/21
A5判 / 340頁
ISBN:978-4-502-44460-9

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本の紹介
財務会計ルールにおいては、複雑に対立する利害もひとつの巨大なシステムの中で調整され、全体の利益となる。財務会計の論理と経済社会の因果関係について考察する意欲作。

目次


財務会計ルールの論理と政策
―経済社会との交錯―
目次

 はじめに

 序 章 融合と交錯
  P-1 統合的,融合的な領域としての特性
  P-2 経済ゲームのルールとしての特性
  P-3 理論と実務の融合領域としての特性
  P-4 論理と政策の交錯領域としての特性

第Ⅰ部 財務会計ルールにおける形成と調整
 第1章 財務会計におけるルールの形成
       ―社会的認知としての位置づけ―
  1-P ルールとしての社会的認知
  1-1 会計基準の設定プロセスと適用プロセス
  1-2 環境変化への適応プロセス
  1-3 ルール認知の社会性レベル
  1-4 透明性の確保レベル
  1-C 説明と納得

 第2章 財務会計における形式と実質の乖離そしてその調整
       ―その本質的特性と利害調整機能―
  2-P 普遍性と適用可能性
  2-1 設定,変換そして解釈
  2-2「財務会計ルール」の特性と限界
  2-3 財務会計ルールの設定アプローチと企業環境
  2-4 財務会計ルール(システム)の特性
  2-C 信頼感と不信感

第Ⅱ部 財務会計ルールにおける裁量と政策
 第3章 会計制度改革における裁量と責任
       ―リスクマネジメントとインセンティブ―
  3-P 環境としての制度改革
  3-1 オペレーティング・システムとモニタリング・システム
  3-2 リスクマネジメントの観点
  3-3 資金調達上のインセンティブ
  3-4 ルールのなかの裁量
  3-C アカウンタビリティー概念の変容 
      ―その環境的要因と政策的要因―

 第4章 会計政策と産業政策の相克と葛藤
       ―論理と政策そして政治との関連性―
  4-P 相克と葛藤
  4-1 定義と観点そして関連性
  4-2 システムとメカニズム
  4-3 会計政策と産業政策そして経済政策
  4-4 経済的意思決定としてのプロセス
       ―政治的意思決定との対比―
  4-C 政策決定システムの特性―「玄人」と「素人」の関係―

第Ⅲ部 財務会計ルールにおける金融と規制
 第5章 金融会計の意義とその機能特性および構造特性
       ―行動・評価・仲介の観点から―
  5-P 接点と融合そして束
  5-1 多様性と二面性という特性
  5-2 行動と評価の主体と客体―金融機関と事業会社の関係―
  5-3 仲介者としての金融機関と会計基準
  5-4 会計情報作成者と会計情報利用者
  5-C 特殊性と普遍性の接点

 第6章 金融機関に対する会計規制と金融規制の「交錯」
       ―自己資本比率規制をめぐる経済的影響―
  6-P 歴史的教訓と普遍性
  6-1 金融危機の原因とその背景
  6-2 会計制度と実体経済の関係
  6-3 自己資本比率規制の現状とその意義
  6-4 会計規制と金融規制の新潮流
  6-C 残された問題と今後の課題

 終 章 説明と納得
  C-1 洞察力と説得力
  C-2 利己性と利他性
  C-3 主観性と客観性
  C-4 論理性と政策性

 むすび

 初出掲載雑誌一覧


著者プロフィール 星野一郎(ほしのいちろう) 
【筆者略歴】
1956年 広島県豊田郡本郷町(現三原市本郷町)にて出生
1983年 中央大学商学部会計学科卒業
1988年 日本学術振興会特別研究員(1990年まで)
1991年 中央大学大学院商学研究科博士課程後期課程満期退学
1992年 信州大学経済学部(専任)講師,助教授,教授を経て(2000年まで)
1995年 東京大学研究員(経済学研究科)(文部省内地研究員としての派遣)(1996年まで)
1998年 博士(会計学)(中央大学)
2000年 広島大学大学院社会科学研究科(マネジメント専攻)教授(現在に至る)

【主要著書】(本書筆者による単著著書のみを記載)
『金融危機の会計的研究―米国S&L危機と時価評価―』(同文舘出版,1998年)
『会計政策の法則―会計行動の特性と背景―』(同文舘出版,1999年)
『金融機関の時価会計―背景・役割・影響―』(東洋経済新報社,2001年)
『金融機関の会計政策―時価会計・利害調整・情報操作―』(中央経済社,2005年)






















著者紹介

星野 一郎(ほしの いちろう)