社債権者保護の法理

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森 まどか

定価(紙 版):5,060円(税込)

発行日:2009/09/15
A5判 / 284頁
ISBN:978-4-502-98630-7

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本の紹介
社債権者と株主の利害を調整することにより企業価値増加の可能性があるとの視点から、社債をめぐる諸制度を考察。社債不履行が頻発するなかで制度再評価の方法論まで提言した意欲作。

目次


社債権者保護の法理
目次

序 章

第1章 社債の「イベント・リスク」に関する法的研究
 第1節 はじめに
 第2節 社債権者と株主の経済的利害対立
  一 企業価値最大化インセンティブと利害対
  二 利害対立の態様
  三 利害調整の経済的意義
   1 負債のエージェンシー・コスト(agency costs of debt)と
      その抑制
   2 社債契約による利害調整と企業価値
  四 契約による利害調整の限界
   1 社債契約締結時の問題
   2 モニタリングの問題
   3 再交渉の問題
  五 小  括
 第3節 米国における「イベント・リスク」の出現とその対処
  一 背景および具体的事例
   1 RJRナビスコ社のLBO
   2 マリオット社のスピン・オフ
  二 利害対立状況としてのイベント・リスク
   1 イベント・リスクの意義
   2 具体的イベント・リスク取引と利害対立
  三 イベント・リスクへの対処
   1 判例の対応
   2 学説の対応
   3 その他の対処方法
   4 小括
 第4節 イベント・リスク条項の効率性と現状
  一 イベント・リスク条項と効率性
  二 イベント・リスク条項とその後の社債市場
 第5節 結びに代えて
  一 わが国におけるイベント・リスクの位置付け
  二 米国における議論からの示唆
  三 まとめ

第2章 財務上の特約と社債管理者の約定権限
 第1節 はじめに
 第2節 制限条項の意義と不完全性
  一 制限条項の意義
  二 制限条項の不完全性
   1 内容面における不完全性
   2 実現面における不完全性
  三 米国における銀行借入と私募債
  四 小  括
 第3節 米国における法制度と議論状況
  一 信託証書の受託者(Indenture Trustee)
  二 スーパートラスティ提案の概要
 第4節 検  討
  一 財務上の特約内容と社債管理者の約定権限
  二 制限条項変更のための再交渉権限
  三 約定権限行使にかかる社債管理者の義務および責任
 第5節 結びに代えて

第3章 組織再編と無担保社債の財務制限条項
 第1節 はじめに
 第2節 組織再編と財務制限条項
  一 わが国における組織再編と財務制限条項
   1 財務制限条項と設定状況
   2 組織再編への対処可能性
   3 小括
  二 違反の効果
   1 概要
   2 担付切換条項の意義
  三 小  括
 第3節 米国の状況
  一 組織再編と社債権者保護
  二 イベント・リスク条項の概要
  三 検  討
 第4節 結びに代えて

第4章 社債権者の異議申述権の個別行使
 第1節 はじめに
 第2節 債権者保護手続における社債権者の異議申述権
  一 概  要
  二 問題点
 第3節 検  討
  一 旧商法・会社法下での個別権利行使をめぐる理論
   1 平成5年改正商法立案担当者の見解
   2 松下淳一教授の見解
   3 小括
  二 社債権者による個別権利行使の合理性
   1 個別権利行使を認めることによる弊害
   2 多数決による弊害
   3 小括
 第4節 結びに代えて

第5章 社債管理者の義務と責任
 第1節 はじめに
 第2節 社債管理者の義務
  一 序
  二 異なる種類の社債権者に対する公平義務
   1 学説
   2 検討
  三 財務上の特約と善管注意義務
   1 財務上の特約遵守の監視の局面
   2 財務上の特約違反の判定と救済措置の発動の局面
   3 社債管理委託契約と善管注意義務の範囲
  四 善管注意義務違反の判定基準
 第3節 会社法710条2項の損害賠償責任の意義
  一 序
  二 会社法710条2項の「損害」の意義に関する諸学説
   1 概要
   2 数値例
  三 検  討
   1 米国信託証書法311条の立法過程
   2 誠実義務違反の救済措置としての按分比例方式
 第4節 結びに代えて

 結 章

 あとがき

 事項索引

著者プロフィール 森 まどか(もり・まどか)
中京大学法学部准教授
1973年愛知県名古屋市で生まれる。
1996年名古屋大学法学部卒業,
1998年名古屋大学大学院法学研究科博士課程(前期課程)修了,
2000年名古屋大学大学院法学研究科博士課程(後期課程)中途退学,同年神戸学院大学法学部専任講師,
2003年同助教授,2007年同准教授。2008年より現職。
2004年−2005年フルブライト奨学生として,米国カリフォルニア大学バークレー校ロー・スクール法学修士(LL.M.)課程留学ならびに2005年法学修士(LL.M.)課程修了
2006年1月−8月米国カリフォルニア大学バークレー校ロー・スクール客員研究員

〈主要著作〉
・「社債管理者の義務と責任―実効的な権限行使のために―」中京法学43巻3・4号合併号(2009年)
・『逐条解説会社法』酒巻俊雄=龍田節編集代表,
第3巻(株式・2/新株予約権)(第288〜第294条部分の分担執筆)(中央経済社,2009年)
・A Proposal to Revise the SEC Instructions for Reporting Waivers of Corporate Codes of Ethics for Conflicts of Interest, The Yale Journal on Regulation, Vol.24, No.2 (2007)
・「合併時の新株予約権の処遇と問題点」田邊光政編集代表『最新 倒産法・会社法をめぐる実務上の諸問題』(民事法研究会,2005年)所収
・「社債の『イベントリスク』に関する法的研究(1)−(3)完―アメリカ法の立場から―」名古屋大学法政論集176号,177号,178号(1998年,1999年)






















著者紹介

森 まどか(もり まどか)