会計

図解収益認識基準のしくみ

定価:2,484円(税込) 送料について

発行日:2019-03-20
A5判/208頁
ISBN:978-4-502-29871-4

紹介文

2021年4月開始年度から強制適用される収益認識基準を徹底的に見開き解説。項目ごとに示した最重要ポイントと図解でイメージがつく。難解な論点は考え方・会計処理を例示。

評価

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図解収益認識基準のしくみ 山田辰己(中央大学商学部特任教授)さんのコメント (2019/06/19)
旬刊経理情報2019年6月1日号 inほんmation欄より

本書は、そのタイトルが示すように、企業会計基準29号「収益認識に関する会計基準」および企業会計基準適用指針30号「収益認識に関する会計基準の適用指針」の内容を図解で紹介している。複雑な内容をわかりやすく図表を使って整理しており、図解という方法によることのよさを存分に活用している好著である。
図解の解説書というと基準の概要だけを初心者向けに解説した入門書という印象を持たれるかもしれないが、本書はまったく異なるコンセプトでできている。収益を認識するまでの5つのステップのそれぞれにおける重要な規定内容を残らず取り上げ、実務家や専門家が十分活用できる正確さと詳細度で解説している。中心となる原則に焦点を当てて解説しているため、図表をみながら読み進めることで、基準の狙いやしくみがよく理解できる。
1つの項目を見開き2ページで解説するという形をとり、右ページで規定内容の説明を記述し、それを左ページに示した図表でわかりやすく整理している。規定が求めている内容を一目でわかるように工夫した図表が盛り込まれており、基準内容をある程度理解している読者でも、あらためて規定内容の全体像が俯瞰・整理できる形で示されている。また、重要な規定内容はさらに細かく分けて、数項目を使ってその内容を説明している。また、重要な論点については設例が用意され、数字でその会計処理の本質が理解できるようにしている。
たとえば、契約変更があった場合の取扱いは4つに場合分けしてみやすく図示してある。難解な買戻契約(先物取引、コール・オプションおよびプット・オプション)の場合の取扱いでは、10ページにわたって解説されている。専門書としてのレベルを維持しながら、それをわかりやすく図解しようとする配慮が随所にみられ、内容をわかってほしいという執筆者の熱い思いを感じることができる。専門書でありながら、読んでいて心地よさを感じる。
本書は6章で構成され、収益認識基準の概要(第1章)、会計処理の5つのステップ(第2章)、特定の状況または取引における取扱い(第3章)、重要性等に関する代替的な取扱い(第4章)、開示(第5章)、適用時期および経過措置(第6章)という形で、基準全体をカバーしている。特に、第4章では、日本基準のもととなった国際財務報告基準(IFRS)15号と異なる日本基準での取扱いを詳細に解説している。
本書は、あずさ監査法人が刊行している『すらすら図解新・IFRSのしくみ』(中央経済社、2016年)と同じコンセプトで作られている。同書が広く実務家の支持を集めているように、本書も今後新しい基準に対応しようとする実務家にとって、問題点を洗い出し、論点を整理する際に、大いに役立つものと確信する。
また、日本基準とIFRS15号の内容がほぼ同じであることから、IFRS15号を理解したい読者にとっても大いに役立つと信じる。ぜひ多くの方に本書を読んでいただき、収益認識基準の中心となる考え方を理解していただきたい。
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