会計

図解でスッキリ仮想通貨の会計とブロックチェーンのしくみ

定価:2,640円(税込) 送料について

発行日:2018-10-10
A5判/192頁
ISBN:978-4-502-27751-1

紹介文

仮想通貨の概要やリスク、会計処理、所得税の取扱いについてやさしく解説。「図で理解する」コンセプトで1テーマ図解&見開きで解説。ブロッチェーンのしくみもわかりやすく解説。

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仮想通貨の会計とブロックチェーンのしくみ 金光碧(bitFlyer執行役員CFO)さんのコメント (2018/12/07)
旬刊経理情報2018年12月20日号Inほんmation欄より

日本において「ビットコイン」が知名度を得たのは2014年2月に起こったマウントゴックスにおけるビットコイン不正流出の際であろう。400億円ともいわれた資産の盗難は規模の大きさと耳慣れない「仮想通貨」という言葉、社長が若い外国人であったということも相まって世間の耳目を集め大きく報道された。
仮想通貨を支える技術の革新性は世界で技術者、経営者、投資家を惹きつけており、2013年11月の、ビットコインに対してポジティブな内容であったバーナンキの書簡を「お墨付き」として徐々に市場価値、存在感を高めていった矢先の事件であった。
それ以来、「技術」と「権威からのお墨付き」はこの「電子的価値」としての仮想通貨にとってさまざまな形でハードルとなっており、仮想通貨交換業者は技術的困難と「お墨付き」を得るための各種規制について常に対応し続けなければならない。
2018年11月現在、仮想通貨交換業者は特にコンプライアンス、リスク管理、IT統制等の人員を多く採用して業務を改善するための態勢整備に邁進している。
金融機関出身者が苦労しがちなのは、仮想通貨の「分裂」や仮想通貨特有のML/FTリスクを理解するための、仮想通貨の概念や仮想通貨のしくみを支える技術(ハッシュ関数、公開鍵暗号、PoWなど)を理解することである。
一方、仮想通貨に興味を持った技術者が「KYC」や「分別管理」関連の業務にあたる場合、規制の考え方を理解せずに開発を進めることは難しい。
本書はこういった、仮想通貨を「技術」と「規制」の観点から理解するための基礎事項の概念をわかりやすく記述するとともに、「スマートコントラクト」や「ICO」、「匿名性通貨」など、業界でよく話題となる事項についても網羅的にまとめられており、直近当業界に関与され始めた方への入門書として優れている。
本書後半の仮想通貨の会計処理に関する箇所については、仮想通貨の会計基準が何もなく、類似資産との類似性を検討しつつ基準を決めていった過程や、多くの取引所で分散して取引される特徴を持つ仮想通貨の「時価」の定義を決めていった過程などが平易に、かつ臨場感を持って書かれている。今後も、現在会計基準が定まっていないICOなど新たな事象について監査法人と事業者が議論しながら実務を進めていく必要があることが想像できる。新しいルールを作っていくことは、当業界で経理関連業務にあたるうえで困難なことではあるが、醍醐味の1つでもある。
筆者が仮想通貨に興味を持ち、解説本を探していた2015年にはここまで実務的かつわかりやすい本は皆無であった。足元のタイミングで当業界に関与を始める方には是非本書を読んでいただきたい。一方、当業界は技術、規制ともに非常に変化が速く、この本もアップデートしていくことが必要であろうから、執筆者の先生方には是非頑張っていただきたい。
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