会計

今から始める・見直す内部統制の仕組みと実務がわかる本

定価:3,300円(税込) 送料について

発行日:2019-03-05
A5判/288頁
ISBN:978-4-502-29581-2

紹介文

制度要求をしっかりクリアしながらも、簡素化・効率化することで対応コストを最適化する手法とは? 数多くの監査法人と対峙してきた経験を持つ著者ならではのノウハウ。

評価

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内部統制の仕組みと実務がわかる本 江黒 崇史(公認会計士)さんのコメント (2019/04/03)
旬刊経理情報2019年4月10日号 inほんmation欄より

財務報告のための内部統制報告制度が始まって早10年が経過した。制度開始のころは内部統制という言葉を初めて聞く方も多く、書籍やセミナーが溢れる大変な騒ぎであったものである。気づけば内部統制という言葉はすっかりお馴染みの言葉となった。社内で内部統制について議論する場面も珍しくなく、文書化や運用に勤しんでいる会社も多いことであろう。
しかし、実際に内部統制を効率的かつ効果的に運用ができていると自信を持っていえる会社はどれくらいあるであろうか。以前に構築した内部統制システムをそのまま更新し、実際の運用が形骸化している会社も少なくないのではないだろうか。そのような内部統制について企業側の視点に立ち、内部統制に対する考えや運用の悩みを解決してくれる一冊が本書である。
筆者は監査法人の立場から内部統制監査の経験があるうえに、現在は多くの会社の内部統制構築・運営をコンサルタントとして手がける内部統制実務の第一人者である。まず目を惹くのが内部統制の必要性を「スポーツカーのドライブ」と表現する筆者の主張である。とかく内部統制と聞くと、手間とコストのイメージが先行するのではないだろうか。そのような内部統制に対して筆者は高性能スポーツカーには高性能ブレーキが備わっていることから、「経営のスピードを上げて売上を上げるためには、安心できる内部統制が必要である。よって成長スピード・ビジネススピードの速い企業には、しっかりとした内部統制が備わっているべき」と断言している。
もし内部統制がなければ、各部署・各業務において牽制が図られず会社経営が暴走してしまうことは想像に難くない。安心して経営スピードを上げるためには、しっかりした内部統制が必要なことをあらためて認識させられる。
次に本書は2部構成となっているのだが、第Ⅰ部は「だから内部統制対応が行き詰まる」と読み手に語りかけている。この第Ⅰ部では企業における代表的な失敗例や内部統制を行き詰まらせる誤解など、多くの企業の内部統制現場をみた筆者ならではの解説がなされている。経営者にとっては自社の姿を、監査人にとってはクライアントの姿を思い浮かべながら、内部統制の改善ポイントが学べることであろう。
第Ⅱ部において「内部統制評価と効率化の実務」として、計画や文書化、評価等における実務上の留意点が網羅されている。その解説においては、筆者による図解やワークシートが盛り込まれており実務を配慮した内容となっている。初めて内部統制制度を導入する企業にとっては導入のポイントが、すでに内部統制制度を導入している会社にとっては自社の体制を見直す指南書となることであろう。
最後に付録として「内部統制対応の効率化チェックリスト」が挿入されており、本書で学んだ内容が現場で確認できる配慮がなされている。まさに今から内部統制を始める人にとっても、これまでの内部統制を見直したい人にとっても最適の一冊である。
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