リスクを管理する―不確実性の組織化

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マイケル・パワー
堀口 真司

定価(紙 版):5,060円(税込)

発行日:2011/10/28
A5判 / 328頁
ISBN:978-4-502-69030-3

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本の紹介
企業、政府、社会における「リスク」は財務リスクから業務リスク、世評リスクへと対象が広がっている。本書は、こうしたリスクを認識し、管理するシステムを提案するもの。

目次


リスクを管理する
―不確実性の組織化―
目次

 日本語版への序文

 序  文

第1章 不確実性の組織化―イントロダクション―
 組織,不確実性,および不確実性の組織化
 リスク分析からリスクガバナンスへ
 リスク社会から機会の社会へ
 アイデア,リスクの対象,境界線上の対象
 不確実性の組織化

第2章 組織の内部を外部化する―内部統制の生成―
 ガバナンスと「内部からの」規制
 監査の内発
 リスク管理としての内部統制
 私的な統制に基づいて公的なものを志向する
 リスク管理者としての内部監査人
 結  論

第3章 リスク管理を標準化する―プロセスと人々を作り上げる―
 リスク計算としてのERM
 組織プロセスとしてのERM
 ERMと最高リスク役員の生成
 ERMと規制機関の標準化
 リスク管理の道徳的経済
 結  論

第4章 カテゴリーを機能させる―業務リスクの発見―
 銀行規制と業務リスクの生成
 業務リスクを定義する
 業務リスクの実務を組織化する
 資本と計算
 結  論―業務リスクと管理可能性の構築―

第5章 世評を統治する―外部からの浸入―
 世評の台座
 ステイクの保持者とリスク管理のプロセス
 外部の内部化―世評,ランキング,二次的リスク管理の生成―
 世評リスク管理の構築
 結  論

第6章 リスクを監査可能にする―法規化と組織化―
 リスク管理の管理主義化
 監査可能性の兆候
 法規化と監査可能性
 監査可能性とリスク文化
 結  論

第7章 リスク管理という世界を設計する
 不確実性の組織化―リスク対象の構築,リスク管理の構築―
 リスク対象の構築の再来
 リスク管理プロセスの構築
 組織とリスク管理の道徳的経済
 リスク,監査可能性,および統治性
 最後の考察

 参考文献

 訳者あとがき

 索  引



著者プロフィール 〈著者紹介〉
マイケル・パワー(Michael Power)
ロンドン経済政治学院 (LSE) 会計学教授。
ESRCリスク規制分析センター研究テーマ主任(2005 〜)。
イングランド・ウェールズ勅許会計士協会フェロー(2002 〜)。
イギリス勅許税務協会会員(1989 〜)。
ベルリン高等研究所フェロー(1995 〜1996)。
オックスフォード大学オールソールズ・カレッジ客員フェロー(2000)。
主要著書:
The Audit Explosion (London: Demos, 1994); The Audit Society: Rituals of Verification (Oxford: Oxford University Press, 1997); The Risk Management of Everything( London: Demos, 2004).
編著:
Accounting and Science: Natural Inquiry and Commercial Reason (Cambridge:Cambridge University Press, 1996); Organizational Encounters with Risk (with B.Hutter, Cambridge: Cambridge University Press, 2005).

〈訳者紹介〉
堀口 真司(ほりぐち しんじ)
神戸大学大学院経営学研究科准教授。
博士(経営学)神戸大学(2006年)。
オックスフォード大学サイードビジネススクール客員研究員(2010年)。
主要論文:
「会計のテクノクラート化と公共性の確保」『会計』(2007年),
「企業の社会的責任を追及する視点―アカウンタビリティの陥穽の傍証として―」『会計』(2009年)。
訳書:
M.パワー著『監査社会―検証の儀式化―』(共訳,東洋経済新報社,2003年)。






















著者紹介

マイケル・パワー(ぱわー まいける)

堀口 真司(ほりぐち しんじ)