サイト・サーバ管理者のための削除・開示請求法的対策マニュアル

渡辺 泰央

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2017/03/22
A5判 / 192頁
ISBN:978-4-502-21701-2

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本の紹介
ネット上の名誉毀損・プライバシー侵害等のトラブルは当事者間で完結する問題ではなくサービス管理者にも影響が及ぶ。本書では事例に基づき管理者側の適切な実務対応を解説。

目次



サイト・サーバー管理者のための  
削除・開示請求法的対策マニュアル
目次

序 なぜ事前の対策が必要か
  1 法的請求を受ける可能性
  2 事後の対応だけではいけないか

第1章 基礎知識
1  登場人物
  1 発信者
  2 経由プロバイダ・プロバイダ事業者
  3 サーバ(サーバ管理者)
  4 ウェブサイト(サイト管理者)
  5 請求者

2   どのような法的請求に備える必要があるか(請求の種類)
  1 削除請求
  2 発信者情報開示請求(プロバイダー責任制限法4条)
  3 損害賠償請求(民法415条,709条,710条)

3  請求の手段(手続)はどのようなものか
  1 任意請求
  2 裁 判
  3 請求の種類と手続の関係

4  インターネット上で侵害される権利の種類
  1 名誉権(名誉毀損・信用毀損)
  2 プライバシー権
  3 著作権
  4 その他の権利

5  サイト・サーバ管理者が法的義務を負う根拠
  1 削除義務
  2 情報開示義務
  3 損害賠償義務

第2章 予防編
1   サイトの種類別,法的リスクと利用規約(利用契約)規定
  1 投稿型サイト
  2 通常サイト
  3 サーバ管理者

2  削除・開示請求対応の事前準備
  1 削除・開示請求の窓口を設置し,請求の方法(形式)を決める
  2  削除請求書・開示請求書に記載してもらう内容・書式を指定する
  3 添付資料を指定する
  4 請求者に対する最終的な回答の形式・書式を決める
  5 対応フローを構築しておく
  6  発信者に対する意見照会・意見聴取と回答書の形式・書式を決
    める

第3章 対応編
1  請求書が届いたら?─まず確認すべきこと
  1 誰から送られた書類か
  2 請求の種類は?

2  削除請求への対応
  1 投稿型サイト管理者,サーバ管理者
  2 通常サイト管理者
  3 通常サイト管理者がサーバ管理者から照会を受けるケース

3  発信者情報開示請求への対応
  1 投稿型サイト管理者,サーバ管理者
  2 サーバ管理者または経由プロバイダから照会を受けるケース

4  損害賠償請求への対応
  1 通常サイト管理者に対して損害賠償請求がなされるケース
  2  投稿型サイトおよびサーバの管理者に対して損害賠償請求が
    なされるケース

5  裁判への対応
  1 呼出状が届いたときは
  2 投稿型サイト管理者・サーバ管理者の注意点

6  捜査機関への対応
  1 削除請求への対応
  2 開示請求(捜査事項関係照会)への対応

第4章 判断編
1  削除請求と開示請求の判断方法の違い

2  名誉毀損・信用毀損
  1 特定性(同定可能性)が認められるか
  2 社会的評価を低下させるといえるか
  3 違法性阻却事由(正当化自由)はあるか

3  プライバシー権侵害
  1 特定性(同定可能性)が認められるか
  2 プライバシー侵害の3要件が認められるか
  3 違法性阻却事由(正当化事由)はあるか

4  著作権侵害
  1 「著作物」といえるか
  2 請求者が「著作権者」であるか
  3 著作権を侵害する行為がなされているといえるか
  4 著作権が制限される場面にあたるか

5  その他の権利侵害・侵害行為
  1 名誉感情侵害(侮辱行為)
  2 営業妨害・業務妨害
  3 氏名権(名称権)侵害
  4 肖像権侵害
  5 パブリシティ権侵害 166
  6 商標権侵害 166
  7 不正競争防止法違反 170
  8 アイデンティティ権侵害(なりすまし行為) 172





著者プロフィール
渡辺泰央(わたなべ やすひろ)

弁護士。四谷コモンズ法律事務所代表。知的財産やインターネットに関する法律問題を中心に活動。著書に,『「ブラック企業」と呼ばせない! 労務管理・風評対策Q&A』(共著,2016,中央経済社)


















著者紹介

渡辺 泰央(わたなべ やすひろ)