IPOの労務監査と企業実務

野中 健次
土屋 信彦
常盤 誠

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2020/06/01
A5判 / 336頁
ISBN:978-4-502-34491-6

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本の紹介
監査項目の決定、労務監査手法、労務監査報告書の作成といったIPO時の労務監査の実務を解説。また、主幹事証券会社や株主の視点を意識した上場前後の人事労務管理のポイントも説明。

目次



IPOの労務監査と企業実務
目次

第1章 労務監査とは
1 IPOとは
 (1) IPOとその概況
 (2) IPOのメリット・デメリット
 (3) IPOスケジュールの検討と上場準備の進め方
 (4) コーポレート・ガバナンスおよび内部管理体制の整備
2 監査の概要
 (1) 監査とは
 (2) 三様監査の概要
 (3) コーポレート・ガバナンス体制や内部管理体制と監査の関係
 (4) 上場申請書類等における労務関連事項
3 労務監査契約等
 (1 )監査人の心構えと監査人のリスク
 (2 )契約書の内容

第2章 IPO時の労務監査実務
1 労務監査における事前準備と知識
 (1) 労務監査に関する諸法令と概要
 (2) リスク分析
 (3) リスク・コントロール
 (4) 労務監査における評価
 (5) 行政の調査との関連
 (6) IPOにおける労務監査のタイミング
 (7) IPO審査における労務関連トレンド
2 IPO審査における労務上の最重要ポイント
 (1) 未払い賃金問題
 (2) 労務時間の適正把握
 (3) 就業規則の整備と運用
 (4) 働き方改革関連
3 IPOにおける労務監査の全体像
 (1) 監査全体の流れおよび手順
 (2) 監査方法(書面審査とヒアリング審査)
 (3) 組織体制と労務監査(本社および支社等)
 (4) 評価方法
4 IPOにおける労務監査の実務
 (1) 経営状況の現状把握
 (2) 書面監査における主要帳簿とチェックポイント
5 労務監査における労務上のヒアリングポイント
 (1) 労働時間および休日労働の管理方法
 (2) 労務協定の締結状況
 (3) 部署の名称、責任者の役職氏名および配置人数
 (4) 直近1年間の採用および退職者・解雇者の状況
 (5) 人事評価システムと教育研修制度
 (6) 障害者・高齢者・外国人雇用、女性活用
 (7) 個人情報および健康情報の管理、SNS対策
 (8) 内部・外部通報制度
6 労務監査報告
 (1) 労務監査報告に関する考え方
 (2) 労務コンプライアンスチェックリスト
 (3) 報告書例
 (4) 労務監査後のフォロー

第3章 IPOの人事労務管理
1 IPO前の人事労務管理―主幹事証券会社を意識して―
 (1) and factory社の場合
 (2) 識学者の場合
 (3) 上場するための人事労務管理と留意点
2 IPO後の人事労務管理―株主を意識して―
 (1) CGコードに対する人事上の取組み
 (2) IR(Investor Relations)部署の新設
 (3) 投資を躊躇させる人事政策
3 労働組合との協同
 (1) 企業別組合の役割
 (2) 労働協約による労働条件の変更
 (3) 労働組合との健全な関係の維持・構築のための協定
 (4) 不当労働行為
 (5) 内部通報制度を強化する労働組合の役割
 (6) 社会保険労務士が団体交渉に同席する場合の行動規範



著者プロフィール
〈著者紹介〉
野中 健次(のなか けんじ) 担当:第3章
土屋 信彦(つちや のぶひこ) 担当:第2章
常盤 誠(ときわ まこと) 担当:第1章


著者紹介

野中 健次(のなか けんじ)
[プロフィール]
特定社会保険労務士、M&Aシニアエキスパート、第一種衛生管理者。日本労働法学会会員。
昭和40年生まれ。青山学院大学卒業、同大学院法学研究科修士課程修了(ビジネスロー修士)。
平成元年日興證券株式会社入社(現SMBC日興証券株式会社)。
平成3年東京事業主協会入職(現一般社団法人東京事業主協会)。
平成6年社会保険労務士合格、同年開業。
同年、有限会社野中ビジネスコンサルティング設立。

土屋 信彦(つちや のぶひこ)

常盤 誠(ときわ まこと)