金融業界が見える

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信州大学経済学部

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2007/11/20
A5判 / 256頁
ISBN:978-4-502-66000-9

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本の紹介
金融の自由化・グローバル化が進展するなかで、政府・日銀・金融機関がどのように行動してきたのか、今後の課題は何かについて、政策当局者や金融機関トップが論じる。

目次


金融業界が見える
目次

 はしがき

第1章 金融行政をめぐる現状と課題
 1 はじめに
 2 金融システムの安定を重視した金融行政
  2.1 金融庁の設立と金融危機
  2.2 主要行の不良債権問題の正常化
  2.3 ペイオフの解禁
  2.4 公的資金の返済の状況
  2.5 不良債権問題とは ……ほか
 3 金融システムの活力を重視した金融行政
  3.1 これからの金融行政の課題
  3.2 金融商品取引法制の策定
  3.3 監査法人・公認会計士制度の見直し
  3.4 国際競争力に向けた取組み
  3.5 ガバナンスの向上 ……ほか
 4 利用者保護
 5 多重債務者対策
 6 日本人と金融

第2章 金融・資本市場改革と証券業界の対応
 1 はじめに
  1.1 最近の株価の状況
  1.2 間接金融比率の日米比較
 2 バブル期以降のわが国の資本市場改革について
  2.1 日米の株価の推移
  2.2 日本版ビッグバン
  2.3 証券市場の改革促進プログラム(2002年〜)
  2.4 金融ビッグバンの成果
  2.5 わが国の金融構造の現状と問題点 ……ほか
 3 証券業界の対応(大和証券グループの例)
  3.1 証券業界の問題点
  3.2 企業理念の制定
  3.3 持株会社体制への移行
  3.4 銀行との連携
  3.5 新規ビジネスへの取組み ……ほか
 4 おわりに

第3章 銀行業界の現状と個人業務戦略
 1 銀行経営の変遷と現状
  1.1 銀行経営を取り巻く環境変化
  1.2 銀行業界の再編
  1.3 業績面から見た銀行の現状
 2 個人金融ビジネスを取り巻く環境変化
 3 メガバンクの個人業務の現状(三井住友銀行の例)
  3.1 個人業務の全体像(総論)
  3.2 個人業務戦略各論1―コンサルティングビジネス
  3.3 個人業務戦略各論2―決済ファイナンスビジネス
  3.4 個人業務戦略各論3―ローコストオペレーション
  3.5 顧客満足度(Customers Satisfaction, CS)・品質向上,
     企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility,CSR)
     等への取組み
 4 三井住友銀行の個人業務の中期的な方向性
 5 おわりに

第4章 信託機能を活用したビジネス
 1 今,なぜ,信託なのか
  1.1 信託銀行とは
  1.2 信託の市場規模
  1.3 多様な信託財産
  1.4 世界の信託
  1.5 顧客の課題
 2 信託とは何か
  2.1 信託とは
  2.2 信託行為および信託の当事者
  2.3 受託者の義務
  2.4 信託財産の性質
  2.5 受益者の権利 ……ほか
 3 信託銀行の業務
  3.1 信託業の発展
  3.2 信託機能の活用
  3.3 信託銀行の機能の活用
 4 信託を活用した顧客の課題の解決
  4.1 不動産流動化
  4.2 金銭債権の流動化
  4.3 個人向け信託商品
  4.4 顧客の課題の解決
  4.5 拡大する資産流動化マーケット
 5 改正信託法と新たな信託ビジネス
  5.1 改正信託法の概要
  5.2 新しい類型の信託
  5.3 信託銀行の取組みと今後の課題
 6 おわりに

第5章 市場の視点から見たわが国金融機関の姿
 1 はじめに
 2 株価から見た銀行業の過去10年〜安定化のための
   先送りの繰り返し
  2.1 市場が独自に試算した潜在不良債権という圧力
  2.2 第1回目の金融危機:破綻続出
  2.3 第2回目の金融危機:モラルハザード型の資本注入と銀行統合
     で一時的に収拾
  2.4 3回目の金融危機:大口問題企業向け不良債権処理と更なる
     国有化
 3 金融改革プログラムの導入
  3.1 2004年3月期の銀行業はいまだ「リハビリ中」
  3.2 金融改革プログラムの真の目的=税収増強
 4 決算から見る金融改革プログラムの不十分な効果
  4.1 2006年3月期,2007年3月期の業績は意外と伸びない
  4.2 投資商品販売手数料の成長の限界
  4.3 中小企業の回復が不在
 5 銀行業への新規参入の狙い

第6章 企業金融の現状と課題〜市場型間接金融の可能性〜
 1 はじめに
 2 シンジケートローン市場の発展
  2.1 シンジケートローン市場の現状
  2.2 シンジケートローン市場の発展とコミットメントライン取引
  2.3 市場型間接金融とは
  2.4 シンジケーションとは
  2.5 シンジケートローンとは ……ほか
 3 わが国の企業金融は特殊か
 4 従来型企業金融の特徴と不良債権問題
  4.1 従来型企業金融のあり様:メインバンク制
  4.2 メインバンク制の結果:曖昧さ
  4.3 メインバンク制がもたらした弊害
 5 従来型企業金融の改革―そのソリューションとしての
   シンジケートローン
  5.1 間接金融市場のリストラクチャリング
  5.2 時代の変化と潮流:市場規律経営へ
  5.3 シンジケートローンの特質
  5.4 シンジケートローン市場の発展がもたらすもの
  5.5 アメリカにおけるシンジケートローン発展の経緯
 6 次のステップ――ローン債権売買市場の発展
  6.1 1次市場と2次市場
  6.2 ローン債権売買に対する考え方
  6.3 ローン債権売買市場拡大のメリット
  6.4 ローン債権売買市場の現状
  6.5 ローン債権売買の障害 ……ほか
 7 新しい企業金融の模索
  7.1 具体的な事例
  7.2 次世代の企業金融

第7章 為替市場の諸要因
 1 為替市場に関する概論
  1.1 為替市場動向の要因
  1.2 為替市場分析の実例
  1.3 過去の為替市場の動向
  1.4 日本の経常収支の現状
 2 為替市場の具体的な説明
  2.1 最近の国際経済情勢
  2.2 為替に影響を及ぼす要因

第8章 金融自由化への地域金融機関の対応
 1 銀行の成立と八十二銀行
  1.1 八十二銀行史
  1.2 銀行をめぐる法律諸制度の変遷(明治期〜昭和初期)
  1.3 明治・大正期の長野県経済
  1.4 明治から昭和初期の生糸産業
  1.5 昭和恐慌の影響 ……ほか
 2 戦後の銀行の発達
  2.1 産業復興のための金融
  2.2 人為的低金利政策
  2.3 コンピュータリゼーション
 3 金融の自由化
 4 自由化の中の地方銀行の役割
  4.1 不良債権問題の改善
  4.2 これからの地方銀行の役割

第9章 金融システムの安定への日本銀行の対応
 1 金融システムの安定とは
  1.1 金融システムの役割
  1.2 金融システムの分類
  1.3 金融システムの安定
 2 金融システムの安定と日本銀行の関係
  2.1 法律における日本銀行の目的に関する規定
  2.2 「物価の安定」と「金融システムの安定」
  2.3 金融システムの安定に関する日本銀行の取組み
 3 わが国の1980年代後半以降の経験
  3.1 実質GDPと物価・資産価格
  3.2 資産価格バブルの発生
  3.3 バブルと金融システム
  3.4 銀行中心の金融システム
 4 わが国の銀行経営の現状
  4.1 不良債権残高・比率
  4.2 自己資本比率
  4.3 銀行の収益動向
 5 金融システムの安定性確保に向けての日本銀行の視点
  5.1 日本銀行の対応
  5.2 ミクロの視点とマクロの視点
  5.3 金融システムレポート
 6 おわりに


著者プロフィール ■編者紹介
信州大学経済学部
1978年設置。
学生数989人(2007年5月現在)
〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1
TEL 0263(35)4600(代表)


























著者紹介

信州大学経済学部(しんしゅうだいがくけいざいがくぶ)