都市行政学Ⅰ―都市・市民・制度

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吉田 民雄

定価(紙 版):4,840円(税込)

発行日:2008/04/18
A5判 / 422頁
ISBN:978-4-502-39930-5

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本の紹介
環境と折り合える持続的成熟社会を実現するために、コモンズ(共有)、ソーシャル・キャピタル(社会資本)を軸に都市・市民行政のあり方を探求。Ⅱ政府・政策編との対書。

目次


都市行政学Ⅰ
―都市・市民・制度
目次

 はしがき―コモンズ,ソーシャル・キャピタル,ガバナンス―

第1章 都市
 第1節 都市とは何か
  1.都市の思想と原理
   ⑴ ハワードの都市論
   ⑵ コルビュジェの都市論
   ⑶ ゴットマンの都市論
   ⑷ マンフォードの都市論
   ⑸ ジェイコブスの都市論

  2.都市の定義と特質
   ⑴ 都市の定義
   ⑵ 都市の特質
   ⑶ 都市の環境要素

  3.都市の本質
   ⑴ 欲望の充足機会の集積空間
   ⑵ コモンズとしての都市環境
   ⑶ 都市の個性

 第2節 都市化社会の都市と都市政策
  1.都市政策とは何か
   ⑴ 都市政策のポジション
   ⑵ 都市政策の特質

  2.都市問題と都市変容メカニズム
   ⑴ 都市問題とは何か
   ⑵ 都市変容圧力
   ⑶ 都市変容メカニズム

  3.都市政策と都市計画制度
   ⑴ 都市変容のコントロール
   ⑵ 都市計画によるコントロール
   ⑶ 都市形成の仕組み―都市計画制度

 第3節 都市社会の都市と都市政策
  1.都市の新局面―拡大から縮小へ
   ⑴ 縮小する都市
   ⑵ 都市の制約条件
   ⑶ 人口減少社会の都市

  2.サステイナブル・シティ
   ⑴ 都市再生
   ⑵ サステイナブル・シティ
   ⑶ コンパクト・シティ

  3.まちづくりの基本要件
   ⑴ 循環型社会の形成と自然環境の再生
   ⑵ 都市文化の創造とコミュニティの再生
   ⑶ グローバル空間の都市

  4.新しい都市政策の展開―まちづくりの思想と原理
   ⑴ 縮小の原理
   ⑵ 多様性の原理
   ⑶ 人間性の原理
   ⑷ アメニティの原理
   ⑸ コモンズの原理 ……ほか

第2章 市民
 第1節 市民生活の基礎
  1.市民とは何か
   ⑴ 市民の概念
   ⑵ 市民概念の拡張
   ⑶ 市民のポジション

  2.公共とは何か
   ⑴ 官主導の公共形成メカニズム
   ⑵ 新しい公共の創造
   ⑶ 公共の特質

  3.新しい公共空間のデザイン
   ⑴ 公共性の規準
   ⑵ 新しい公共空間とは何か
   ⑶ コモンズとしての公共空間

 第2節 市民活動と市民社会
  1.市民活動とNPO
   ⑴ 市民活動の系譜
   ⑵ NPO とは何か
   ⑶ NPO と公益法人制度改革
   ⑷ 市民活動の特質と意義

  2.市民活動とパートナーシップ
   ⑴ 市民社会の新しい構図
   ⑵ 民間非営利・民間営利・政府部門の役割
   ⑶ 民間非営利・民間営利・政府部門のパートナーシップ

  3.市民活動とソーシャル・キャピタル
   ⑴ ソーシャル・キャピタルとは何か
   ⑵ ソーシャル・キャピタルの特徴
   ⑶ ソーシャル・キャピタルの効能

 第3節 コミュニティと市民自治
  1.コミュニティ
   ⑴ コミュニティとは何か
   ⑵ 自治会・町内会
   ⑶ コミュニティの形成戦略Ⅰ―「小さな自治」の育成
   ⑷ コミュニティの形成戦略Ⅱ

  2.市民自治
   ⑴ 市民自治とは何か
   ⑵ 市民自治とガバナンス・ルール

  3.市民自治と地方自治の本旨
   ⑴ もう一つの原理―サブシディアリティの原理
   ⑵ 地方自治の本旨Ⅰ―団体自治と住民自治
   ⑶ 地方自治の本旨Ⅱ―市民自治の保障原理

第3章 制度
 第1節 都市政府の仕組み
  1.地方分権改革の系譜
   ⑴ 戦前・戦後の地方分権推進
   ⑵ 第1次分権改革
   ⑶ 第2次分権改革

  2.都市政府の基礎
   ⑴ 地方自治の基礎
   ⑵ 都市政府の種類
   ⑶ 市民の位置づけ
   ⑷ 都市政府の仕事
   ⑸ 都市政府の課題―「集権化の慣性の鍵」の打破

  3.都市政府の組織
   ⑴ 都市政府の統治機構
   ⑵ 都市政府の議会
   ⑶ 都市政府の執行機関

  4.都市政府の職員
   ⑴ 都市政府職員のポジション
   ⑵ 都市政府職員の地位と任用
   ⑶ 都市政府職員の服務と権利
   ⑷ 公務員制度改革と都市政府職員

 第2節 国・都道府県・市町村の関係
  1.中央政府と都市政府の役割分担
   ⑴ 中央政府と都市政府の役割分担の原則
   ⑵ 国・都道府県・市町村の役割分担の適正化

  2.政府間の関係調整ルール
   ⑴ 関与の基本原則と手続ルール
   ⑵ 国・都道府県・市町村間の係争処理制度

  3.都道府県と市町村の関係

 第3節 都市政府の財政の仕組み
  1.都市政府の財政の基本課題
   ⑴ 歳入段階と歳出段階の乖離
   ⑵ 地方政府の財政力格差と財政再建制度
   ⑶ 歳入の自治と歳出の自治

  2.都市政府の財政
   ⑴ 都市政府の歳入
   ⑵ 都市政府の歳出

  3.三位一体の改革

 索引
著者プロフィール 吉田民雄(よしだたみお)
1946年 神奈川県に生まれる
現在 東海大学政治経済学部教授
早稲田大学政治経済学部卒業,早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後,(財)日本都市センター主任研究員,松阪大学政策学
部教授,松阪大学大学院政策科学研究科教授などを経て現職
専攻都市行政学都市政策行政学地方自治

著書
『都市行政学Ⅱ―政府・政策・政府体系』中央経済社
『都市政府のガバナンス􌔗地方自治・新世紀>』中央経済社
『都市政府のマネジメント􌔗地方自治・新世紀>』中央経済社
『都市行政の新しい設計』中央経済社
『揺らぎの都市―危機と創造のシティ・ダイナミックス』ぎょうせい
『新しい公共空間のデザイン』(共著)東海大学出版会
『行政改革・地方分権・規制緩和の座標』(共著)ぎょうせい
『自治行政と企業』(共著)ぎょうせい
『現代のごみ問題』(共著)中央法規出版
『いま問われる地方議会』(共著)中央法規出版
『開かれた市民社会をめざして』(共著)創世社
ほか著書,論文多数

























著者紹介

吉田 民雄(よしだ たみお)