超高齢社会の介護制度―持続可能な制度構築と地域づくり

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加藤 久和 編著
財務省財務総合政策研究所 編著

定価(紙 版):4,290円(税込)

発行日:2015/12/18
A5判 / 284頁
ISBN:978-4-502-16471-2

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本の紹介
超高齢社会である日本では持続可能な社会制度を考えることは急務。中でも最も大きな増加が見込まれる介護をテーマに、制度設計や、負担の見直しなど様々な角度から検討した。

目次


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目次

 はじめに

序章 介護の持続性の確保に向けて
 1.今後大きく伸びる見通しの介護費用
 2.介護の持続性を検討する上での基礎的事項
 3.介護は医療と一体として改革
 4.研究会における議論
 5.改革の着実な実行の重要性

第1章 介護保険制度の現状と課題
 1.介護保険制度を巡る論点
 2.介護保険制度の概要と財政
 3.高齢化と介護保険への影響
 4.介護保険の保険料とその地域差
 5.介護保険制度の課題と改革の方向性

第2章 高齢者ケアのあり方に係る国内外の取組み
 1.高齢者ケアのあり方は世界共通の課題
 2.日本の医療の特性
 3.社会的入院からの転換とその後─スウェーデンの例
 4.24時間在宅ケア体制の実現─デンマークの例
 5.医療の情報の非対称性に対する取組み
   ─Choosing Wisely キャンペーン
 6.ケアの質の向上とコスト抑制の両立─アメリカでの実験
 7.WHO のICF(生活機能分類)─医療介護の共通言語
 8.介護の質の評価
 9.人生の最終段階に関する議論
 10.認知症に関する議論 ……ほか

第3章 介護総費用の長期推計
 1.はじめに
 2.介護保険制度の現状と先行研究の概要および本研究の特色
 3.介護総費用の構成要素の推移に係る検証
 4.介護総費用のシナリオ別将来推計方法と結果
 5.まとめと今後の課題

第4章 介護保険の利用者負担のあり方
 1.利用者負担の必要性
 2.2015年度からの利用者負担の制度変更
 3.利用者負担の増加の影響
 4.高齢者世帯の所得・資産状況と利用者負担
 5.ま と め

第5章 超高齢社会での金融の果たす役割
     ─リバースモーゲージを含む金融商品の活用

 1.高齢化の進展と介護保険財政
 2.高齢者世帯の経済状況
 3.公的保険を補完する民間保険の役割
 4.介護・老後生活資金へのリバースモーゲージの活用
 5.金融に期待される役割(方向性)

第6章 医療・介護のあり方
     ─高齢期の医療・介護サービス利用の実態

 1.介護ニーズに対する医療資源投入
 2.高齢者の介護ニーズと医療サービス利用─A自治体の事例
 3.死亡前における高齢者の医療・介護サービス利用の実態
    ─B自治体の事例
 4.医療から介護への代替を通じた費用効率化

第7章 地域包括ケアの担い手を考える
 1.地域包括ケアシステムの構築と担い手確保
 2.介護労働市場の現状と介護人材確保対策の展開
 3.地域包括ケアをめぐる国際的な潮流
 4.諸外国におけるケア従事者をめぐる動向
 5.人間中心の持続可能な地域ケアに向けて

第8章 訪問介護事業所の経営主体による差異に関する一考察
      ─「介護サービス施設・事業所調査」の個票を用いた
       定量分析結果から

 1.はじめに
 2.分析の方法
 3.データおよび基本統計量
 4.結  果
 5.考  察

第9章 超高齢社会におけるまちづくりの一考察
 1.超高齢社会に向かう現在のいくつかの課題
 2.超高齢社会に向けての基本的考え方
 3.解決策としてのまちづくり
 4.結  論

第10章  人口減少・超高齢化を乗り切るための地域包括ケア
       ・コンパクトシティ構想─財政の視点から

 1.地域包括ケアシステムが抱える3つの問題
 2.特別養護老人ホームの入所待機者数に対する簡易予測
 3.「地域包括ケア・コンパクトシティ」の財源をどう捻出するか
 4.カギを握る都市部と地方の連携
 5.人口集約によるコスト節減効果
 6.いま日本に求められる叡智と課題

第11章  デンマーク・オランダ・ドイツの在宅・施設介護と
      日本への示唆

 1.介護を受ける場所について
 2.各国の在宅介護
 3.各国の施設介護
 4.ディスカッション・インプリケーション

特別講演録1  超高齢社会を支える在宅医療・介護の取組み
 1.超高齢社会において在宅医療・介護は必須
 2.安定した在宅医療・介護の提供体制実現のために重要な
   情報共有
 3.今後の在宅医療・介護のあり方と今後の方向性

特別講演録2  保健・医療・介護ビッグデータの構築・活用の
          可能性と課題

 1.保健・医療・介護におけるビッグデータの活用の可能性と課題
 2.健康の地域間格差と社会参加による介護予防の可能性
 3.ま と め

補論1 介護保険の地域格差分析
      ─地域格差の背景にある自治体の取組み

 1.介護保険の地域格差について
 2.A市とB市の特徴
 3.認定率の地域間格差が生じる背景
 4.今後進むべき方向性

補論2 医療・介護の透明性への期待
     ─医療法人監査,介護の質の評価の動向

 1.医療法人の経営透明性について
 2.介護サービスの質の評価について
 3.透明性の高い医療・介護サービスの提供に向けて

補論3 海外各国の介護制度に関する基礎的情報
 1.各国の基礎的情報
 2.国によって様々な介護制度と給付の考え方




著者プロフィール ■編著者紹介
加藤 久和(かとう ひさかず)
1958年東京都生まれ。
1981年慶應義塾大学卒業,
1988年筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。
2000年博士(経済学)(中央大学)取得。
電力中央研究所主任研究員,国立社会保障・人口問題研究所室長などを経て,2005年明治大学政治経済学部助教授,2006年₄月より同大学同学部教授。専門は人口経済学,社会保障論,計量経済学。
主な著作
『世代間格差─人口減少社会を問いなおす』(筑摩新書),
『社会政策を問う』(明治大学出版会),
『持続可能な高齢社会を考える』(共著,中央経済社)など。

財務省財務総合政策研究所




















著者紹介

加藤 久和(かとう ひさかず)

財務省財務総合政策研究所(ざいむしょうざいむそうごうせいさくけんきゅうしょ)